さて前回に引き続き、VirtualHostの説明をしていきたいと思います。VirtualHostに関する知識に自信が無い方は、簡単に前回の内容を復習してみてください。
それでは、IP VirtualとPort Virtualそれぞれについて説明をしていきたいと思います。
IPアドレスを調べる
それではIP Virtualの設定に入っていきたいと思いますが、その前にIPアドレスを調べておきましょう。Apacheをインストールしているサーバにログインをしてください。ifconfigというコマンドでIPアドレスを調べます。
さて上記の表に表示されたでしょうか?IPアドレスは利用されている環境によって異なるかと思います。上記の例では、192.168.0.2がIPアドレスです。調べることができたらどこかに控えておきましょう。
IP Virtualを設定する
それではIP Virtualの設定をしましょう。今回の設定はsampleに記載されていませんので、追記をしていくようにします。
まず、IP Virtualの設定をするには、指定したIPアドレスをListenさせる必要があります。上記で調べたIPアドレスをPort80番でListenをしてみましょう。sampleではすでに、56行目でListenしていますので、ここはコメントアウトしておいてください。
それでは、コメントアウトできたら下記の設定を追記してください。
よく見てみると今までとDocumentRoot変わっていますね。それではDocumentRootと確認用のhtmlファイルをおいて再起動かけましょう。
再起動が完了したらブラウザから確認してください。
http://192.168.0.2/でアクセスしてIP Virtual と表示されれば成功です(IPアドレスは環境によって適宜変更してください)。
Port Virtualを設定する
引き続き、Port Virtualの設定をしていきましょう。先ほどの設定に、以下の内容を追記してください。ListenしているIPアドレスは同じですが、Portが変わっていることに注意してください。こちらの例では81番PortをListenしています。
またこちらでも確認用にDocumentRootを変更して再起動をかけましょう。
それではブラウザから確認しましょう。
http://192.168.0.2:81/でアクセスしてください。:81でPortを指定していますので忘れずに。Port Virtualと表示されれば成功です。
それではnetstatで81番PortがListenされていることを確認してみましょう。
さて、確認できましたね。もしうまくいかない場合はApacheの設定だけをみるのではなく、上記の方法を試してみてください。
VirtualHostのまとめ
さて2回にわたって、NameVirtual、IP Virtual、Port Virtualと3種類のVirtualHostの説明をしてきました。結果だけ見てみると同じように見えるのですが、それぞれApacheがアクセスを振り分けているポイントは異なります。最適なVirtualHostを見分けるためにも、その点をしっかりと押さえておくようにしましょう。