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Nothing TechnologyがNothing OS 1.1.4をリリース

Nothing Technologyは、Nothing Phone (1)向けのNothing OS 1.1.4をリリースしたとアナウンスしました。7月の発売以降、今回で4度目のアップデートとなるので、バグ修正だけでなく機能追加も積極的に行われています。

Capture more accurate colour on Phone (1). Nothing OS 1.1.4 is ready. – Nothing Japan

主な変更内容は、以下のようになっています。

  • カメラの最適化
  • BluetoothコーデックLHDCのサポート
  • 3ボタンナビゲーションの追加
  • 9月のセキュリティパッチへの更新
  • Always On Displayとその他の使用でのバッテリーの最適化
  • ディスプレイの加熱を防ぐ新しい自動調整機能を追加
  • 顔認証ロック解除のアルコリズムの強化
  • バグの修正

カメラのアップデートが目玉

アップデートの目玉は「カメラの最適化」です。

Phone (1)に搭載されている2つのカメラは、メインカメラの広角が50MP F1.88で光学手ぶれ補正付きで、センササイズは1/1.56インチです。超広角カメラは、50MP F2.2でセンサーサイズが1/2.76インチです。これは、4cmまで寄れるマクロ撮影も可能です。このように、ミドルレンジのスマホの中では特出したカメラ性能を持ちます。

このカメラは、発売当初から高い評価を得ていましたが、今回のアップデートでは撮影品質に関わる以下の変更が加えられているので、カメラ性能にさらに磨きをかけたと言えます。

  • 広角と超広角間の色の一貫性を向上
  • 動いている物を撮影する時の安定性の向上
  • 超広角カメラでHDR撮影をする際の速度向上
  • ナイトモードでの撮影をより鮮明化
  • フロントカメラでの撮影がより自然で明るくなった

発売予定のEar (stick)はLHDC対応か?

BluetoothコーデックのLHDC(Low latency and High-Definition audio Codec)のサポートも気になります。

これは、台湾の半導体メーカ「Savitech」が開発したコーデックで、SBCと比較すると3倍以上のデータ転送が可能になり、さらに高音質で音楽を楽しめるようになります。

Audio | Savitech Corp. 盛微先進科技 | 台湾

ただ、Nothing Technologyが発売するイヤフォンのear (1)は、対応するコーデックがSBCとAACでLHDCには対応していません。今後のアップデートで対応するのか、現時点では何の情報もありません。

ひとつ気になるのは、近日発売予定としてアナウンスされている「Ear (stick)」です。これは、イヤホン本体はear (1)のままで、これを収めるケースが透明の細長いスティックに変更されただけと考えられていましたが、LHDCに対応している可能性はあります。となれば、ear (1)のユーザにも訴求できます。

Coming soon: Nothing Ear (stick) – Nothing Japan

余談にはなりますが、宣材写真にあるトゲが特徴の肩掛けケータイバッグ「Phone (1)バッグ」は、Chet Loとのコラボででき上がった物のようです。スマホを肩掛けケースに入れて持つのは最近のトレンドなので、これも一緒に発売されたら話題になりそうです。

ChetLo

Chet Loの公式サイトでは、トゲが特徴のバッグや洋服が販売されています。先のPhone (1)のバックの販売は冗談では済まない可能性もあります。

Glyph Interfaceに新しい機能はなし

発売当初話題になったGlyph Interfaceのアップデートはありませんでした。

Glyph Interfaceを使うミュージックビジュアライザーが発見されて話題になりましたが、今回のアップデートで正式機能になることはなく、いまだ隠し機能のままになっています。

The Fun Nothing Phone Easter Egg That Lets You Fiddle With Glyph Lights - Samachar Central

Glyph Interfaceは、カメラライトとしても使われており、他に何か考えられるのか?と聞かれれば、何も思いつかないのが正直なところです。しかし、Phone (1)では、光で情報が伝えられることを改めて教えてくれたので、将来のアップデートで、その昔はあたりまえだったことを、Nothingが現代風のアレンジを加えて再提示してくれる可能性もあります。

今週は、このあたりで、また来週。

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