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Ubuntu以外でもUnityを! Arch Linuxで「Unity 7.6」利用可能に

10月20日にリリースされた「Ubuntu 22.10」で話題となったトピックのひとつに、かつてUbuntuのデフォルトデスクトップ環境として採用されていた「Unitiy」を搭載した「Ubuntu Unity」がオフィシャルフレイバーとして登場したことが挙げられる。外部パッケージとはいえ、久々にUnityの名前がUbuntuのオフィシャルなリリースに載ったことはUnity開発者/ユーザにとって嬉しいニュースだったのは間違いない。

だがUbuntu UnityのメンテナーであるRudra Saraswatは、UnityをUbuntuのいちフレーバーだけの存在にとどめる気はないようだ。11月14日、SaraswatおよびUnity ProjectはUbuntu 22.10でも使われた「Unity 7.6」をArch Linuxに移植したことを発表した。

Unity 7.6 is now available for Arch Linux -unity.ubuntuunity.org

Saraswatによれば、⁠unity-control-center」⁠unity-settings-daemon」などUbuntuリポジトリにあるUnityパッケージをすべてArch Linux上でコンパイルしパッケージ化したという。Unityは以前からデスクトップ環境としてUbuntuに特化しすぎており、移植性に難があることが指摘されてきたが、UnityがCanonicalから切り離されて以来、Saraswatをはじめとするコミュニティは移植性に関しても地道に改善を行ってきたようだ。

なおSaraswatはUnityをManjaro Linux上でも動かす取り組みを行っており、こちらもManjaroがISOを作成する意向を示している。

一度はメインストリームから外れたUnitiyだが、これからはUbuntu以外もターゲットに少しずつ普及を果たしていく可能性が見えてきたようだ。

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