イラストでわかる! Blenderの基礎知識 ~モデリング編~

Blenderって、なにができるの

本連載は、Blenderの基本的な知識、機能についてイラストを交えながら紹介します。第1回の今回は、Blenderが一体どんなソフトなのか、どんなことができるのかをイラストを交えながら説明していきます。

Blenderは3DCGを制作するためのソフトウェア

みなさん、Blenderという言葉を聞いたことはあるでしょうか? 具体的なことは知らなくても、一度は耳にしたことがある人も多いのではないかと思います。

どんなソフトウェアなのかというと、だれでも無料で使用できるオープンソースの3DCGソフトウェアです。⁠3DCGソフト」というと高額なものが多い中、なんとBlenderは無料で使用できるのです(寄付することもできます⁠⁠。

Blenderの最大の特徴がオープンソースであることなのですが、3DCGを制作するにあたって「とんでもなく多機能」という点がBlenderの魅力です。またBlenderの画面は日本語表示に対応しているため、英語を読めなくても操作できるのも心強いところです。

Blenderでできること

Blenderは3DCGソフトなので、モデリングができることはもちろん、作ったモデルを使ってアニメーションを作ることもできます。他にも、物理演算を使ってリアルな描写を作ったり、なんと動画編集ソフトとしても使えたり……と非常に多機能なのです。すべてを把握しきるのは難しいので、ここでは代表的な機能をいくつか見ていきましょう。

モデリング

まずは「モデリング⁠⁠。キャラクターを作ったり、街並みを作ったりという感じですかね。モデリングというと、ポリゴンを押し出しながら制作していくことが多いのですが、この他にもBlenderでは「スカルプトモード」というモードを使って粘土をこねるような感覚でモデルを作っていく方法があります。

マテリアル

モデルの材質がどのようなものか「マテリアル」を設定もできます。金属っぽいモデルなのか、ガラスっぽいモデルなのか、はたまた木材なのかなどを設定するわけです。

リギング

そして、作ったモデルにボーンと呼ばれる骨組みをいれる「リギング⁠⁠。この作業を行うことで、モデルに好きなポーズをとらせられるようになります。

アニメーション

リギングを行ったモデルを使って「アニメーション」をつけることも可能です。⁠物理演算」を使うことで、リアルな水の動きなどを再現することもできます。ちなみに、物理演算はモデリングをする際にも使用できます。

カメラを設定して、作った作品を画像や動画として書き出すこともできます。被写界深度やらなんやら色々と設定できるので、一眼レフカメラで撮ったように周りをボケさせた雰囲気の画像を書き出すこともできます。もちろん動画を書き出すことも可能です。

コンポジット

作ったモデルを実写映像などと合成する「コンポジット」という作業も行うことができます。コンポジットのイメージとしては、書き出す画像の色味を調整したりして、よりクオリティの高い作品にするような感じです。

他にもなんと、Blenderを動画編集ソフトとして使うこともできるのです。Blenderだけで動画1本作る作業を完結できちゃいそうですね! ……といったように、Blenderはひじょーに機能が多いんです。とはいっても、どの機能もモデリングができてこその話なのかなと思っています。そこで、この連載では「モデリング」をする際に必要な知識なんかを紹介できればと考えています。

モデリングで使う機能も、これまたとっても多いんですけどね。その中でも「この機能はモデリングするときに絶対使うでしょ!」というものを取り上げていく予定です。Blenderを始めてみたい方や、始めたばかりの方を中心に少しでもBlenderの機能を理解する手助けになれば嬉しいです。

次回もよろしくお願いします!

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