Android Weekly Topics

見えてきたAndroid 14。今わかっていること

Android 14関連の情報はGoogleから公式発表がないので、リークされたものやソースコードをもとに推測された内容になりますが、その姿が少しずつ見えてきたので、気になるものをピックアップしてご紹介します。

リリースはいつごろ?

Android 13の場合は、2月にロードマップの発表、3月にDeveloper Previewがリリース、4月にベータリリース、8月15日に正式版がPixelシリーズ向けに配信されました。

Androdi 14は、4月には最初のベータがリリースされると『Android Police』は報じています。例年どおりのならば、夏ごろに正式版がリリースされるはずです。

The first Android 14 beta should arrive in April

コードネームは「Upside Down Cake」

コードネームの話は少なくなりましたが、Android 14のコードネームは「Upside Down Cake」です。おじさんの筆者には初耳の名前ですが、⁠細く切った果物がのったケーキで、食べる段階で逆にして提供する」スイーツのようです。

Android 14's code name confirmed as the only U-dessert anyone could think of

古いアプリがインストールできなくなる

Android 14では、アップデートされていない古いアプリは、インストールできないようにブロックされると『9ToGoogle』が報じています。

Android 14 set to block certain outdated apps from being installed

2023年1月からは、アプリのアップデートはAndroid 12(APIレベル31)以降を対象とする必要があります。Android 14でも同じポリシーが適用されれば、搭載された端末に買い替えると古いアプリが使えない可能性はあります。

Google Play の対象 API レベルの要件を満たす  |  Android Developers

Android Studioで確認できるバージョン別シェアは、2023年1月6日時点でAndroid 9以上で81.2%です。Android 12以上は24.1%となっています。アプリを開発する側としては、ストアのポリシーは随分厳しいものに感じて悩ましい状況であるのは確かです。とはいえ、Android 9は2018年のOSなので、パフォーマンス面やセキュリティの不安要素を排除するために足切りしたいのも理解はできます。

もう1つ、APKのサイドロードが不可になります。これは、アプリのテストで重宝することがあったので不自由な思いをしそうです。たとえば、開発者向けオプションでサイドロードを可能にするオプションが用意されそうですが、セキュリティ面からみれば抜け道なので見直す機会ですね。

ウェブカムとして使える機能

スマートフォンをPCのウェブカムとして使える機能を発見したMishaal Rahman氏のツイートを9ToGoogleが取り上げています。これは「DeviceAsWebcam」と呼ばれる機能で、Appleの「Continuity Camera」と同じ機能が提供される可能性があるとしています。

Android 14 may allow some phones to be used as webcams

すでに、似た機能を提供するアプリが存在するので、目新しさはありません。

Appleのようにホスト側とカメラ側の両方を押さえていれば包括的なユーザ体験を提供できますが、Googleはカメラ側しか押さえていません。Googleがやるならばサードベンダよりも一段上のユーザ体験を期待するので、どのようなものになるのか気になります。

衛星通信が可能になる

2022年9月の少し古いニュースですが、iPhone 14が衛星通信に対応することを受けて、Android 14でも衛星通信へ対応する予定があることが、⁠Android Central』が報じています。

Android 14 to support satellite connectivity following T-Mobile/Starlink partnership | Android Central

これは、T-MobileとStarlinkのパートナーシップに対応するのが実情のようで、米国以外での利用は難しい状態で始まる可能性が高いのですが、なんらか実現される可能性が高そうです。

今週は、このあたりで、また来週。

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