例年通り、今年もGoogle I/Oが開催されます。

基調講演は、5月10日（日本時間では5月11日の深夜）にGoogle本社近くのイベント会場で開催され、ライブストリーミングも行われます。また、キャンペーンサイトも凝った作りになっているため、ぜひ自分の目で確かめてみてください。

Google I/O 2023

基調講演では、ChatGPTに対抗するGoogleの会話型AI「Bard」の詳細が明らかになる予定です。2月8日に開発者向けプレビューが公開されたAndroid 14に関しては、「⁠2015年以降更新されていないアプリがインストールできない」「⁠アプリのクローン機能が搭載される」「⁠パスキーへの対応」以外の新機能が明らかになるはずです。

また、昨年のGoogle I/Oで予告されたPixel Tabletの発売日が明らかにされるはずです。これは、ずいぶん焦らされているので、もし即日発売のサプライズがあれば、躊躇することなく購入するかもしれません。

他、Pixel Foldについても噂になっていますが、これの正体についての発表があるかもしれません。Wear OS 4.0に関する情報も発表される可能性があります。

Wear OSアプリに変化の兆し

Wareble.comが「Google is making big changes to how Wear OS apps look」として、GoogleがWear OSアプリの外観を大きく変化させようとしていると報じています。

Google is making big changes to how Wear OS apps look - Wareable

記事では、GoogleがAndroid Developers Blogで「Policy Updates: New Wear OS App Quality Requirements」というエントリを公開して、Wear OS向けアプリの一貫したユーザ体験が得られるような変更と、Playストアでの取り扱い改善を目的として、新たなガイドラインを発表し、これが8月31日から有効になると触れています。

Android Developers Blog: Policy Updates: New Wear OS App Quality Requirements

一貫したユーザ体験に関わる取り組みとして、以下が挙げられています。

• 黒い背景を使用するように統一
• 進行中のアクティビティを表示
• 画面上部に時刻を表示
• APIレベルを30に変更

黒背景はUIがディスプレイに溶け込みやすくなるのと、バッテリの持ちにもよい影響を与える可能性があるとしています。また、進行中のアクティビティは、ワークアウト中のアイコンを表示することで、追跡中であることが分かりやすくする。画面上部の時計表示は、全般にわたり同じ位置に時刻が表示されるようになります。

APIレベルの変更は、Playストアでのアプリの取り扱いに関係します。

APIレベル30より低いAPIレベルをターゲットして開発されているアプリは、これよりも高いAPIレベルの端末では、Playストアのリストに表示されなくなりアプリがインストールできなくなります。

Wear OSは、長らくメンテナンスモードが続きましたが、Pixel Watchのリリースをキッカケにして開発リソースが割かれるようになったのか動きが活発化しています。秋には、次期Pixel Watchが登場するはずなので楽しみです。

通知LEDが戻っているかも？

Android 4のころは、通知LEDを搭載している端末が多く存在していましたが見かけなくなりました。最近では、Nothing Phone(1)のように、LEDを大胆に使って特徴付けする端末もありますが、これは特異な存在です。

こんな中、Android 14 DP2では、通知が届いたときに画面を点滅させる機能が導入されました。これは点滅する際の色も設定できます（Galaxy Sシリーズには、似た機能が搭載されています⁠）⁠。

この機能をキッカケにして、通知LEDが復活するのではないかとMobilanyheterが報じています。

Android 14 beta 2: LED-lampans comeback?

通知LEDは、筆者からすれば目新しくはありませんが、これが目新しく感じる世代もあるはずです。ただ、当時と同様に点滅するだけの通知LEDを搭載するのはクールではないので、クルマのウインカーのように流れるギミックを搭載するなど、もうひと工夫は必要になりそうです。

今週は、このあたりで、また来週。