本連載は、Blenderの基本的な知識、機能についてイラストを交えながら紹介しています。第5回目は
前回はモデリングするときに使う操作というよりも、Blenderを使う上で使う基本的な操作について取り上げました。今回はモデリングをするときに使う基本中の基本の機能、オブジェクトの移動方法などを見ていきます。
オブジェクトの移動方法
オブジェクトの移動は、動かしたいオブジェクトを左クリックし選択状態にしたあと、
軸を固定するとき、
編集モードでこのような
また、複数選択したいときなどはshiftキーを押しながら左クリックすると選ぶことができます。この他にも、左クリックの状態のままドラッグしボックス選択をしたり、ctrl+右クリックの状態にすると投げ縄上に選択できたりと、様々な選択方法があります。
これらの選択方法は、オブジェクトモードの際にも同様に使うことができます。
オブジェクトの回転方法
オブジェクトの回転は、回転したいオブジェクトを左クリックし選択状態にしたあと、
オブジェクトの拡大縮小方法
オブジェクトの拡大縮小は、拡大縮小したいオブジェクトを左クリックし選択状態にしたあと、
各操作のオブジェクトモードと編集モードの違い
さて、いま説明した操作はオブジェクトモードと編集モードでメッシュの扱いに差が出てきます。どういうことか、オブジェクトの
トランスフォームでは、選択しているオブジェクトのサイズや、オブジェクトが原点を基準にどの位置に配置されているのかなどの情報をみることができます。3Dビューポート上でNキーを押すと、サイドバーが現れます。その中の
まず、オブジェクトモードでオブジェクトの移動や回転などをさせた場合です。このときは、操作した分だけ値が変わっていきます。例えば、X軸に45度回転させればサイドバーの回転の部分には45の値が入ります。
次に編集モードの場合です。同じ操作をしたとして、トランスフォーム情報を確認してみると、なんと値はどこも変わっていません。
なぜかというと、編集モードでした操作は大雑把にいうと
なぜこの話をしたかというと、操作によっては0
以外の値が入っていると、思ったとおりの動きができなくなってしまう場合があるからなのです。現時点ではややこしくなってしまうので、詳しくは今後の連載で説明していこうと思います。では、数値が0
以外の場合どうするのか。それは、対象のオブジェクトを選択した状態でCtrl+Aを押し、0
にしたい=リセットしたい操作を選択します。すると、値が0
となります。めでたしめでたしですね!
今回は、モデリングをする上で大変基本的な操作について取り上げました。次回は、オブジェクトを回転させるときなどに基準となる点や、オブジェクトを新規追加するときに基準となる点など、ちょっと独特な概念について書いていこうかな、と考えています。
次回も読んでくださると嬉しいです!