パッケージやファイル/フォルダなどを自由にカスタマイズしたUbuntuのライブISOイメージを、グラフィカルなウィザードで簡単に作成できるツールに「Cubic(Custom Ubuntu ISO Creator)」がある。対象となるバージョンはUbuntu 18.04以降で、UbuntuのほかDebianにも対応している(古いUbuntuをサポートする「Cubic Classic」もある)。
- Cubic (Custom Ubuntu ISO Creator) -GitHub
- Start Page -Cubic wiki -GitHub
Cubicにはコマンドライン環境のchrootが組み込まれており、Cubicの仮想環境内の”プロジェクト”としてカスタマイズされたISOイメージを作成する。カスタマイズ元となるISOイメージを選択したら、chroot環境内でパッケージの追加や新しいカーネルのインストール、既存パッケージの削除、ファイル/フォルダの追加、リポジトリの変更などのカスタマイズを行う。イメージの圧縮アルゴリズムにはデフォルトでgzipが使用されるが、LZ4やZstdなども選択できる。もちろん、カスタマイズ後にふたたびCubicでイメージを修正すること可能だ。
カスタムISOイメージを作成するツールはほかにもあるが、Cubicは使いやすさという点で非常にすぐれたエクスペリエンスを提供するアプリケーションだ。特定のデスクトップ環境を作成したい場合などに簡単にUbuntuイメージを作成できるツールとして覚えておきたい。