Linux Daily Topics

Canonical、物理サーバデプロイツールの新バージョン「MAAS 3.3」リリース

Canonicalは3月9日、複数の物理サーバをベアメタル環境としてデプロイ/管理する「MAAS(Metal as a Service⁠⁠」の最新バージョン「MAAS 3.3」の一般提供(GA)を発表した。Ubuntu 22.04をベースにしたはじめてのリリースとなる。

MAAS 3.3 is now available | Canonical

MAASは、UbuntuをはじめRed Hat Enterprise LinuxやCentOS、Windows、VMware ESXiなど、任意のOSをさまざまなハードウェアにデプロイできるツール。数台の物理サーバからラックやシャーシ、1万台規模のデータセンターといった多様な環境にOSイメージを展開し、セルフプロビジョニングすることが可能だ。

前バージョンのMAAS 3.2までは、特定のマシンを検索する前にすべてのマシンをフェッチする必要があったが、MAAS 3.3ではマシンリストの最初のページが読み込まれた直後にフィルタリング処理が開始されるため、すべてのマシンの読み込みを待つ必要がなくなり、遅延が大幅に改善されている。これにより1万台規模の環境であっても、迅速なマシンの検出/フィルタリングが実現する。

そのほかのおもなアップデートは以下のとおり。

  • シークレット管理ツール「Hashicorp Vault」との統合
  • 「Red Hat Enterprise Linux 9」のイメージを構築するテンプレートの追加
  • データセンターインフラストラクチャのオフロードを可能にする「NVIDIA Bluefield 2 DPU」の導入サポート
  • Reactへのフロントエンド移行
  • 「Ansible Playbook」の利用→ターゲットホストにMAASリージョンをインストールして構成することが可能に

おすすめ記事

記事・ニュース一覧