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GNOME 44リリース、UXが大幅に改善

GNOMEプロジェクトは3月22日、⁠GNOME 44(開発コード: KUALA LUMPUR⁠⁠」の正式リリースを発表した。

GNOME 44では「File Chooser Grid View」として、ファイル選択ダイアログにグリッドビューが追加され、リストビューに加えてサムネイルにもとづいたファイル選択が可能になった。なお、この新しいグリッドビューはGTK4を使用するファイル選択ダイアログで利用できる。

File Chooser Grid View
File Chooser Grid View

設定パネルでは「デバイスセキュリティ」⁠アクセシビリティ」⁠サウンド」⁠マウス&タッチパッド」の4つのパネルでアップデートが行われ、前バージョンからUXが改善されている。

GNOME 43で導入された「クイック設定メニュー」もいくつか改善が行われており、たとえば現在接続されているBuletoothデバイスの表示/管理が可能になったほか、バックグラウンドで実行されているアプリをチェックすることができるようになっている。

その他、QRコードを使用したWi-Fiパスワードの共有、ネットワーク設定でWireguard VPNの追加/構成、アプリコレクション「GNOME Circle」に10個のアプリの追加など、壁紙コレクションの追加など、多くのアップデートが行われている。

なお、GNOME 44には現時点で最新の安定版であるGTK 4.10が付属しており、セルレンダラーやダイアログなどに関連した多くの既存のAPIが非推奨となる。

GNOME 44は「Fedora Linux 38」など、2023年4月以降にリリースされるメジャーなディストリビューションのデフォルトデスクトップ環境として搭載されることが見込まれている。

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