2022年のGoogle I/
Google ウォレット | Google Developers
アップデートはロールアウトされているので、手元の端末は更新されている方もいるはずです。これは数週間かけて行われるので、まだの方もじきにアップデートされるはずです。
そもそも、Google Payってなんだっけ?
Androidの歴史に詳しい方であれば、Googleウォレットの名前は2011年に開始されたモバイル決済サービスで使われていたことをご存知かと思います。
これは、米国のみで展開していたサービスで、対応店舗の読み取り機にスマートフォンをかざし、画面をタップすると支払いできるようなものでした。他、個人間で送金ができたのも特徴でした。
Googleウォレットは実験的な位置付けだったのか、その後、2015年に開始されたAndroid Payと統合されることになり、2018年には、いまのGoogle Payとなりました。
Google Payになってからは、クレジットカードが登録できるようになり、Google Chromeでの決済情報入力に使われていたり、Playストアでの支払いい使われ、Googleが展開するさまざまなサービスと連携するようになりました。
あまり知られていないか、使っている方が少ないだけかもしれませんが、対応するポイントカードの取り込みやチケットの取り込みも可能で、Google Payのアプリ内で一括管理できます。
筆者は出張の際に飛行機をよく利用するので、飛行機のチケットをGoogle Payに取り込んで管理しています。これを使うメリットは、当日、待ち受け画面にフライトを表示してくれるのと、Google Payアプリで2次元バーコードを表示した時、画面の輝度を上げて読み取りしやすくしてくれるところです。ただ、期限切れになったチケットを1つずつ削除する必要があるなど、らしいというか作り込みが甘いところも散見します。
他、ローソンやイケアなどのポイントカードもGoogle Payで管理していましたが、ポイントカード提示が億劫なほど面倒くさがりなので、取り込んだだけで積極的には使っていませんでした。
Googleウォレットで何が変わる?
新Googleウォレットになると、これまで出来ることに加えて、クルマのデジタルキー、キャンパスID、ワクチンの接種証明や検査記録なども管理できるようになります。
たとえば、クルマのデジタルキーはBMWが対応しています。
NFCかUWBに対応したスマートフォンが必要になり、これを使えばロックとアンロックが可能になるのと、車内のワイヤレス充電器か専用クレイドルに置くとエンジンが始動できます。
もう1つ、フロリダのディズニーワールド内のオフィシャルホテルでは、My Disney Experienceというアプリを使えば、部屋のドアがアンロックできます。
My Disney Experience Digital Key | Frequently Asked Questions | Walt Disney World® Official Site
ディスニーワールド内での支払いは、Googleウィレットが使えます。
米国のディズニーは、その昔はApple Newtonを使ってパークの案内をしたり、Magic Bandと呼ばれる部屋の鍵と支払いに使えるブレスレットを導入していたりと、IT技術の取り込みに積極的な印象です。
数年ぶりに旅行で出かけると、パーク内ではガジェット好きを唸らせる要素がちりばめらてれおり、本題とは別のところで楽しめたりします。
スマートロックもデジタルキーへの対応が進んでいます。たとえば、zigbangのスマートロックはUWBに対応しているので、Bluetoothを使ったスマートロックとは異なる体験になりそうです。
SHP-R80 | Push Pull | 스마트 도어록 | 제품정보 | Zigbang Smart Lock
国内では、SwitchBotやSesameがスマートロックを販売しているので、これらが対応を進めてくれると状況が変わってきそうです。
国内で使えるのはクルマのデジタルキーのみ
BMWのデジタルキーは国内でも利用が可能です。
試すにはクルマを購入するしかありません。2022年以降のモデルであれば、1から8シリーズまですべてデジタルキーに対応しています。とは言え、気軽に試せるものではないので、既存の電装品をアップデートできるサービスが欲しいです。
残念ながら、他は国内では利用できません。よって、国内で利用している限りは、Googleウォレットにアップデートされたとしても、これまでの使い方が大きく変わることなく同じように使えます。お粗末な状況ですが、今後に期待といったところでしょうか。
今週は、このあたりで、また来週。