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Wear OS 4が今年後半に登場⁠少し掘り下げてみる

Google Pixel Tabletが6月20日に発売になりました。

このあと続くのが予約開始となった「Google Pixel Fold」です。しかし、当初7月中旬以降の出荷だったところが、7月下旬以降の出荷に延期すると取り扱うキャリアがアナウンスしています。

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Googleストアでは、8月1日から8月8日までに配送予定となっているので、手にできるのが少し先に伸びたのは間違いなさそうです。あと少しの我慢です。

Google Pixel Fold

Wear OS 4で何が変わるのか

Google I/O 2023では、Wear OS 4も発表されました。

Pixel 7aやPixel Tablet、Pixel Foldの影に隠れて、あまり話題になることがなかったのですが、2023年後半にはリリースされる計画なので取り上げておきます。

Wear OSの歩みは、watchOSのように毎年アップデートする早足ではありません。Wear OS 3搭載のGalaxy Watch 4が2021年8月に発表されたので、今年後半にWear OS 4搭載の端末が登場すれば、2年ぶりのメジャーアップデートです。

登場タイミングは、Wear OS 3が登場したのと同じように、8月に発表されるだろうGalaxy Watch 6が先行して、その後はPixel Watch 2に搭載、この後、他へも展開していくと考えられます。

そのWear OS 4では、バッテリ駆動時間とバックアップの改善が行われ、新しいネイティブアプリがいくつか登場します。

バッテリ駆動時間は「より強力なバッテリ寿命が維持できる」と言う内容で詳しい情報はありません。バックアップは、Pixel Watchの場合、新しいスマートフォンと接続する場合は、腕時計を一旦リセットする必要があり手間でした。これが、腕時計をリセットする必要がなくなるようです。

新しいネイティブアプリは、WhatsAppのWear OS版が登場します。

また、GMailとカレンダーアプリも登場します。これで、腕時計でメールに返事をしたり、スケジュールを管理できるようになります。このGMailとカレンダーは、Wear OS 3が出た頃から話が出ているので、早々と登場するものだと考えていましたが、Wear OS 4と同じタイミングになるようです。

アプリは64ビットへの以降が必要

アプリと言えば、32ビットアプリのサポートが打ち切られ、64ビットアプリのみの対応となります。これは、Wear OSのベースがAndroid 11からAndroid 12以降に切り替わることを示唆しています。

アプリは、ネイティブライブラリが使われてなければ、特別気にする必要はなさそうです。これで気になるのは、既存のWear OS 3が動作している端末です。中にはハードウェアの問題で、Wear OS 4にアップデートできない端末が出てくる可能性があります。

ウォッチフェイス画面で、左右にスワイプすると表示されるタイルがアップデートされます。これの表示で使われるライブラリ「Wear Tiles」が1.2にアップデートされます。これでは、タイルで心拍や歩数、時間などのデータソースをプラットホームから得ている場合は、1秒に1回の更新がされます。また、トゥイーン アニメーションが導入されており、レイアウト変更の場面などでスムーズに遷移できます。

アプリのスプラッシュ画面も追加されます。

これは、アプリのコールドスタートとウォームスタートの両方かつ、終了時にスプラッシュ画面が表示されます。これは静止画だけでなくアニメーションも使えて、時間長に制限はないようですが、1秒以下にすることが推奨されています。

他、Watch Face Formatも導入されます。

これはSamsungと共同開発されたウォッチフェイスのデザインを表現するXML形式です。このXMLが出力できるツールが登場すれば、プログラミングの知識がほとんどなくとも、Wear OS向けのウォッチフェイスが制作できます。

スマートウォッチの楽しみは、その日の気分でウォッチフェイスを切り替えできるところなので、これを加速するような、楽しくて美しいウォッチフェイスが登場する助けとなるはずです。

Wear OS 4では、白を黒に変える大きなジャンプアップはありませんが、着実に進化していることは感じ取れます。

今週は、このあたりで、また来週。

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