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openSUSEプロジェクト、MicroOSデスクトップの名称を「Aeon」「Kalpa」変更へ

openSUSEプロジェクトは5月31日、同プロジェクトが開発するイミュータブルデスクトップOS「MicroOS Desktop GNOME」および「MicroOS Desktop Plasma」の名称を、それぞれ「openSUSE Aeon」および「openSUSE Kalpa」に変更することを発表した。名称変更のおもな理由は「MicroOSファミリのデスクトッププロダクトとサーバプロダクトの名前が増えて混乱しており、サポートに支障が出ている」ためで、名称変更に伴う機能変更などが行われる予定はない。

MicroOSは、ローリングリリースモデルを採用した、コンテナベースのイミュータブルプラットフォームで、SUSEが提供する商用版とopenSUSEコミュニティが提供するオープンソース版、さらにデスクトップ版とサーバ版がある。加えてデスクトップ版にはGNOME版とPlasma(KDE)版が存在しており、⁠MicroOSを使っている」だけではユーザが何を使っているのかがサポート時に伝わりにくく、混乱が生じていた。今回の名称変更はその混乱を解決するためであり、ユーザや開発者にとって「サポート時のノイズが少なくなる」というメリットがあるとされている。

新名称であるAeon(GNOME)とKalpa(Plasma)はどちらもサンスクリット語で「宇宙の創造/生涯にかかるほどの長い時間」⁠永遠から存在する力」を意味しているが、Aeonのほうがより広範な時間の概念をあらわしている。したがってユーザベースが大きく、開発がより活発なAeonをGNOME版、Aeonとほぼ同じコンセプトでKDEプロジェクトと同じ⁠K⁠で始まるKalpaをPlasma版として名付けたという。いずれのプロダクトもイミュータブルなOSとして永続的に更新し、ユーザが行うカスタマイズや調整を最小限にすることを意図している。

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