オープンソースのユーザ認証システムOry Kratos v1.0.0がリリース

クラウドソフトウェアの認証やセキュリティに関するさまざまなソフトウェア開発を行うOryは2023年7月13日、同社が開発するオープンソースのユーザ認証、管理システムであるOry Kratosのv1.0.0をリリースした。

Ory Kratos
https://github.com/ory/kratos

Ory KratosはAPIベースのID/ユーザ管理システム。セルフサービスのログインと登録、多要素認証(MFA/2FA⁠⁠、アカウント検証、アカウント回復など、ほとんどすべてのアプリケーションが対応する必要のある一般的な機能が実装されている。APIのみのヘッドレスであるため、開発者が自分でUIを構築する必要がある。またデータベース以外の外部依存関係がなく、さまざまなクラウド環境でのデプロイと拡張が簡単に行えるのが特徴。ほとんどのOS上でビルドできるほか、Linux、macOS、Windows、Docker、Kubernetes上にインストールできるバイナリも配布されている。

これまでバージョン0.xxとして開発が続いてきたが、各種のバグフィクスにより安定性、堅牢性、パフォーマンスの向上を図ることができたとのことで、バージョン1.0.0のリリースに至った。

Ory Kratos 1.0の主な機能強化は以下の通り。

  • ネイティブアプリでのOpenID Connectを介したソーシャルログインとシングルサインオンのサポート
  • SMTPではなくHTTP経由での電子メール送信
  • Ory Hydra v2.2.0(OpenID Connect Provider)との完全な互換性

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