今回は、クルマの中で使えるAndroidたち
クルマでは2種類のAndroidがある
まずは、Android AutoとAndroid Automotive OSの違いに触れておきます。
Android Autoは、手持ちのスマホを車載器に接続して使います。
接続方法は、ケーブル接続とワイヤレス接続が選べます。国内では法律の関係なのか、ワイヤレス接続が解禁されるまで時間がかかっていましたが、2023年2月に解禁アナウンスをGoogleが行いました。
Android Automotive OSは、車載器向けAndroid OSでAndroid Autoのようにスマホは不要です。これでは、エアコンの温度設定などクルマの装備品が操作できるので、Android Autoと比較して、統合度合いがより高まっていると考えるとわかりやすいです。
ただ、車載器OSとして搭載されるので、今のところ体験できる機会が新車購入時くらいに限られます。筆者も1年ほど前に、マツダのロードスターに買い換えましたが、これにはマツダコネクトが搭載されているので体験したことがありません。
VivaldiとAmazon Prime Videoが利用可能に
Android Automotive OS向けのWebブラウザ
Google Play に Android Automotive 版 Vivaldi が登場 | Vivaldi Browser
最近、フォルクスワーゲンともパートナーを組んでいますが、Vivaldiは、パートナーのメルセデスとポールスター、ルノーのクルマでしか使えませんでした。聞き慣れない
Vivaldi in Polestar | Vivaldi Browser
他、ルノー、ボールスター、ボルボの一部の車種で、Amazon Prime Videoが対応を開始しています。これは、停車中のみ動作する仕様になっています。とは言え、Webブラウズとストリーミングが楽しめれば、充電中の暇つぶしにはなるはずです。
Playストアのアプリは音楽やラジオ中心
Playストアに公開されているAndroid Automotive OS用のアプリは、以下のリンクから確認ができます。
公開されているアプリの数は多くありませんが、音楽やラジオ、ポッドキャストなど音に関わるアプリが多くラインナップされています。この中で、WebブラウザはVivaldiのみなので異色の存在です。また、利用シーンが筆者には想像できませんが、暖炉で薪が燃える様子をディスプレイに映す
Car Fireplace - Google Play のアプリ
クルマで移動中もZoomやWebexが使えます
Android Autoにも動きがありました。
Google I/
Zoom launches on Android Auto™ | Zoom
これらは停車中でないと使えないとの但し書きがないので、運転中でも使えるのかもしれません。これがあって音声のみの対応であれば納得です。
Web会議が当然のものとなり、外出中でも時間貸しするスペースを使って打ち合わせをすることも多くなりました。移動中でも、クルマの中からWeb会議に参加するということもあるので、ZoomやWebexがAndroid Autoに対応したことで活躍の場が増えることになりそうです。さらに、息抜きのタイミングがなくなってしまいますが……
Google I/
今週は、このあたりで、また来週。