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初代Pixel Watchが⁠まだまだイケる理由

初代Pixel Watchが、まだまだイケる理由

Google Pixel 8シリーズと同時に、Google Pixel Watch 2が発売されました。

外観は、竜頭が少し大きくなった程度で、オリジナルデザインが継承されています。また、ケース素材がステンレスからアルミに変更されて軽くなったのと、健康管理に活用できるセンサが増えたのに加えて、これの精度も上がっています。

見た目の変化が少ないので、機能的にも進化の幅がないような印象を受けますが、Pixel Watch 2は確実に進化をしています。それでは、Pixel Watchのユーザは買い替えたほうが良いのか?と言えば、そんなことはありません。まだまだ、現役で使えるので、この理由をご紹介します。

5度のアップデートが行われている

Pixel Watchは、2022年12月、2023年3月、2023年6月、2023年7月、そして、2023月10月に合計5回のアップデートが行われており、時間の経過とともに実用度を高めています。

2022年12月は、バッテリセイバーのON/OFF機能を追加する小改良、2023年3月は、転倒検出機能の追加、他は即効性が低いものが多く、これもマイナーアップデートの印象です。2022年6月は、睡眠時のSpO2のモニタリング対応、心拍数の異常通知など健康管理機能がメインでした。

2023年7月のアップデートでは、iDとQUICPayに対応しました。

発売当時はSuicaのみの対応でしたが、これはチャージ式で残高を気にしながら使う必要があったので、後払い決済のiDとQUICPayへの対応を、首を長くして待っていた方も多いはずです。これで、腕時計1つで乗り物も買い物もカバーできるようになりました。

Wear OS 4へのアップデート

5度目となる2023年10月のアップデートは、これまでで最も大きなもので「Wear OS 4」が使えるようになりました。

Google Pixel Watch Update - Oct 2023 - Google Pixel Watch Community

今年10月に行われたMade by Googleのイベントで、Wear OS 4のアップデートが提供されることが発表されました。このときは、2023年後半の配信予定としていました。

具体的な時期が明示されなかったので、年内ギリギリか年を越してリリースされるのではないかと見られていましたが、予想よりも早くリリースされて、ユーザにはサプライズとなりました。

アップデートが済んでいない方は、Wear OSの「設定⁠⁠-⁠システム⁠⁠-⁠デバイス情報⁠⁠-⁠システム アップデート」で表示されるAndroidバージョンが「13」でなければ、Wear OS 4.0ではないのでアップデートをお勧めします。裏技として、画面上部の時計アイコンをタップし続けるとアップデートを要求できます。

Wear OS 4では、パフォーマンスの向上とバッテリ寿命の改善、Google Oneへのバックアップのサポート、スマートフォンを切り替えた時に端末を初期化が不要、タイトルの応答性の強化などが改善点として挙げられています。

劇的ではないにしても、課題だったバッテリ寿命やもたつく感が解消されて、最新OSが使えるので現役で活躍してくれます。

Googleサービスとの連携も強化

スマートウォッチといえば、健康管理ツールか電子決済に使うのが主な用途で、発売当初のPixel Watchもここに重きが置かれていました。これらをやり終えた証なのか、アプリのサポートも強化されて、GoogleカレンダーとGmailアプリがリリースされています。

Googleカレンダーは、予定が一覧で参照できて、予定をタップすると詳細が確認できます。同じ画面で予定の削除もできます。スマートフォンアプリのように、月や週表示はサポートされておらず、予定の新規登録はできません。

Gmailは、カレンダーよりは作り込まれています。

たとえば、カテゴリごとや自分で作成したラベルごとに仕分けられたメールの確認ができます。メールへの返信も可能で、返信の入力は、Gboardを使ったソフトウェアキーボードか音声入力です。

新規でメールを作成する機能はなく、受け身の状態で使うことになります。これは、先のGoogleカレンダーと同様です。

健康管理は、センサが増えているPixel Watch 2の方が間違いなく有利ですが、これを気にしないのであれば、手頃な価格になったPixel Watchは悪くない選択です。

今週は、このあたりで、また来週。

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