イラストでわかる! Blenderの基礎知識

Blenderで設定できるマテリアルについて見てみよう

本連載[1]では、Blenderの基本的な知識、機能についてイラストを交えながら紹介しています。第21回目は、Blenderで設定できるマテリアルとはどんなものか見ていきます。

前回までは、Blenderの中でもモデリングで使う機能について見てきました。今回からは、モデリングが終わったあと、オブジェクト に対してマテリアルをどのように設定していくのかなどを見ていきます。

なお、本記事で使用しているBlenderのバージョンは「3.5」です。最新版のものとは表記など多少異なる点があるかもしれません。

マテリアルとは

マテリアルとは、オブジェクトの色や質感などのことを指します。オブジェクトの色を黄色にしたり、金属っぽい見た目にしたりガラスっぽい見た目にしたり……といったふうにマテリアルを指定していくわけですね。Blenderでは、細かなマテリアルの設定を行うことができます。

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マテリアルの設定方法

マテリアルの設定方法は、まずマテリアルを設定したいオブジェクトを選択します。次に、ウィンドウ右側にある[マテリアルプロパティ]を選択し、⁠新規]をクリックします。すると、⁠Material.001]という項目が追加されます。

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これは現在、選択したオブジェクトに対して、⁠Material.001]というマテリアルが割り当てられている状況になります。この[Material.001]の色を変えたり表面の質感を変えていくことで、自分の想像するオブジェクトのイメージへ近づけていくわけです。

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例えば[マテリアルプロパティ][サーフェス]内にある[ベースカラー]を変更すると、オブジェクト全体の色を設定できます。⁠サーフェス]とは、そのままオブジェクトの表面に関する設定を行います。⁠サーフェス]内には[ベースカラー]のほかにも、オブジェクトの透明度やマットな質感にするかなど様々な設定項目があります。

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注意点として、オブジェクトの表示方法を[マテリアルプレビュー]または[レンダープレビュー]へ変更していないと、マテリアルの変化を見ることができません。そのため、マテリアルを設定した場合は、これらの表示方法を切り替えておきましょう。

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1つのオブジェクトに複数のマテリアルを設定する方法

先ほど紹介したマテリアルの設定方法だと、1つのオブジェクトに対して1つのマテリアルしか設定できません。複数設定するには、まず[マテリアルプロパティ]にあるマテリアル名の横[+]マークをクリックし、新しくマテリアルを追加します。そして、先ほどと同じように[ベースカラー]から割り当てたい色を選択しましょう。

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オブジェクトを選択したら、モードを[編集モード]に切り替え、色を変更させたい面を選択します。選択したあと、⁠マテリアルプロパティ]にある割り当てたいマテリアルをクリックし、⁠割り当て]をクリックすれば、1つのオブジェクトに対して複数の色を設定できます。

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今回は、どのようにマテリアルを設定していくかについて見ていきました。次回は、もう少し詳しく、どの値を変えるとどんな変化があるのかなどを見ていく予定です。次回もよろしくお願いします!

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