中の人がお届けする技書博9の魅力~11月25日に大田区産業プラザPiOで開催⁠技術評論社も出展

2023年11月25日(土)大田区産業プラザPiOにて、第九回技術書同人誌博覧会という技術系同人誌の即売会イベントが開催されます。

この記事では、運営目線から、この「技術書同人誌博覧会」のこれまでの経緯や、今回の見どころを、ご紹介します!

そもそも「技術書同人誌博覧会」って?

技術書同人誌博覧会(※略称は「技書博⁠⁠)は、技術をテーマにした本(同人誌や商業誌)の即売会です。

ここでいう技術とは、ITのみでなく広い分野を指し、生産や組織の仕組みや技すべてを含みます。実際に技術書同人誌博覧会では、理工/数学/デザイン/マネジメントなど幅広い技術を取り扱う技術書が頒布されています。

もともとこのイベントは、エンジニアのアウトプットを応援したい&増やしたいという思いから生まれました。初心者にもベテランにも優しく、ゆったりと交流しながら知識を深め、仲間を作ったり成長できるような場所を目指しています。

著者から読者に向けた、多くの知の共有。そして本から得た知によるコミュニティ全体の技術力の向上。

その知を原動力に、技術者によってより良い製品やサービスが生み出され、それが社会全体の豊かさに繋がっていくはずだと技術書同人誌博覧会は考えています。

技術書同人誌博覧会のスタッフは、このイベントを継続することで、より豊かな社会を実現していきたいと考え、日々活動しています。

「技術書同人誌博覧会」はこれまでどんなことをしてきたの?

技術書同人誌博覧会は2019年に産声をあげ、これまでに計5回の即売会イベントを開催しました(ナンバリングが「第九回」となっているのは、コロナウィルス感染症に伴う催行中止が3回あったためです⁠⁠。

これまでに、のべ2,000名弱の方にご参加いただきました。

また、技術書同人誌博覧会の理念の中心にある「エンジニアのアウトプットを応援したい&増やしたい」は、関東近郊のエンジニアに限定した話ではありません!

実際に、前回の第八回技術書同人誌博覧会は、大型の技術同人誌即売会イベントとしては珍しく、名古屋の吹上ホールでの開催にこぎつけ、成功裏に終えています(Open Source Conference 2023 Nagoyaとの併催⁠⁠。

第八回技術書同人誌博覧会(併催:Open Source Conference 2023 Nagoya)の様子
第八回技術書同人誌博覧会(併催:Open Source Conference 2023 Nagoya)の様子

また、コロナ禍が始まる前の話になりますが、かつては、全国から技術同人誌の執筆者を掘り起こすための「技書博キャラバン」も開催していました(2019年〜2020年に大阪、京都、名古屋、福岡の4都市で開催。2024年以降になるとは思いますが、近々、技書博キャラバンの再開を検討しています⁠⁠。

技書博キャラバン2019@大阪 の様子(ちなみに壇上にいるのが代表のariaki)
技書博キャラバン2019@大阪 の様子(ちなみに壇上にいるのが代表のariaki)

ちなみにこのキャラバン、単に「イベントを開催しました」というだけではなく、実際にこの技書博キャラバンの参加者の方で技術同人誌の執筆を始め、現在では商業執筆者として活躍する人も出てきています。技術書同人誌博覧会のこうした多種多様な「エンジニアのアウトプットを応援したい&増やしたい」という取り組みは、少しずつではありますが、具体的な成果を出し始めています。

じゃあ次回の「第九回技術書同人誌博覧会」はどうなるの?

第九回技術書同人誌博覧会もこれまでの流れを継続し、⁠エンジニアのアウトプットを応援したい&増やしたい」というイベントとして開催されます。

技術書同人誌博覧会によって企画されるさまざまなイベントや取り組みには、参加者を対象としたものはもちろん、著者に向けたものもあります。これらの企画を通して多くの方に技術書を執筆していただき、会期中にめいっぱい楽しんでいただきたい、そんな思いがつまっています。

これまではコロナ禍などの社会情勢を鑑み、積極的に「イベントに来てください!」とはお願いしにくい状況が続いていましたが、昨今の技術イベントでは通常開催が戻ってきており、第九回技術書同人誌博覧会でも過去(コロナ禍以前)に行われていたさまざまな企画が復活したり、新たに開催されます!

企画①⁠出版社企画

技術書同人誌博覧会では、本を書き始める人&書き続ける人を増やすためにさまざまな活動しているのは、これまでお伝えした通りなのですが、今回新たな取り組みとして、技術同人誌のサークルと、商業出版の編集者をつなぐお手伝いをしたいと思い、この企画をスタートしました。

そもそもの話として、技術同人誌も商業誌も、⁠本を書く」こと自体は、そこまで大きな違いはありません。では何が違うのか?といえば、頒布・販売の方法や、関わる人の規模が異なってくるのが大きな違いです。

実際に技術同人誌・商業誌を両方執筆経験のある方に話を伺っても、同人誌には同人誌の、商業誌には商業誌の良さがある という話になることが多いのですが、アウトプットしたいコンテンツによって媒体を選べたら、素敵だと思いませんか?

筆者の「技術書を書きたいな」という気持ちを、同人誌だけでなく、商業誌としても実現できるように、また商業誌の編集さんたちが、作りたい本の著者を見つけられるように、今回は技術書同人誌博覧会が仲立ちをしてみることにしました。

その実現に向けて、第九回技術書同人誌博覧会では、次の企画を具体的に準備しています。

  • 出版社ブースを設け、出版編集者と著者や、出版編集者と一般参加者が気軽に交流できる場を設けます。
  • 出版社による商業出版に関する座談会を開催します。
  • 著名な商業誌の執筆者によるスペシャルセッションを開催します。

お知らせ技術評論社も出版社ブースの1つとして出展いたします。ブースには編集者がおりますので、ご執筆を含め、書籍企画にご興味のある方はぜひお立ち寄りください。

また、今回の第九回技術書同人誌博覧会でも、著名な技術書の著者さん自らが何名もサークルとして参加されています! これは、いろんな技術書の著者さんに直接会ったり、コミュニケーションを取れるチャンス!

企画②カフェコーナー

私たちが考える技術書同人誌博覧会というイベントの大きな特徴として、⁠著者と読者がゆとりをもって交流できる」という点が挙げられます。

具体的には、参加者はサークルスペースをひとつひとつ回り、著者と会話して交流を深めながら本を手に取り、内容を確かめながら購入していけるようになっています。

著者から見ると、どんな方が読者なのかを感じ、直接感想やフィードバックを聞き、自分の本が誰にどれくらい必要とされているかを認識できます。それらは著者にとって大きなモチベーションとなり、執筆のヒントにつながると信じています。

普段の技術書同人誌博覧会だと話としてはここまでなのですが、なんと!今回の第九回技術書同人誌博覧会では、特別企画としてカフェコーナーがあります!

カフェコーナーでは、スポンサーさまのご協力で、無償で飲み物やお菓子などが提供される予定です!

たとえば戦利品を入手後に、さっそくお茶を飲みながら読んでみたり、戦利品報告ツイートでドヤれたりできちゃいます!

以前、カフェを開催したときの様子などは、次のツイッターに掲載されているので、是非雰囲気を確認してみてください!

企画③技書博アワード

第九回技術書同人誌博覧会では、技書博アワードも開催されます!

「技書博アワード」とは、第九回技術書同人誌博覧会で初めて頒布される書籍(初めてというのは過去の技術書同人誌博覧会にの意)の中で、アワードスポンサーさんが推したいと思った技術同人誌を表彰し、アワードを進呈するものです。

アワードは、技術書同人誌博覧会のイベント当日の開催中に発表され、当日を大きく盛り上げる企画の1つです。

ぜひ、この企画を現地で体感してみませんか?(実際にその場で見ると技術同人誌が書きたくなること請け合いですよ!)

技術書同人誌博覧会では、こういった光の当たっていないところに光を当てる活動を通して、技術同人誌文化の発展と成長に技術書同人誌博覧会は寄与できると考えており、実際に過去に受賞された著者さんから「やっていてよかった……」などと、さまざまな声を頂いています。

第七回 技術書同人誌博覧会 技術書アワードのお知らせ - 技書博公式ブログ(gishohaku.dev)

「第九回技術書同人誌博覧会」に参加するには?

第九回技術書同人誌博覧会のサークル参加については、もう募集が締め切られてしまっているのですが、一般参加については現在募集中です!

一般参加は⁠なんと入場無料!

ただし、事前登録制となっているので、下記からの登録をお願いします。皆様のご参加、楽しみにお待ちしています。

第九回技術書同人誌博覧会 - connpass

タイトル 第九回 技術書同人誌博覧会(技書博9)
場所 大田区産業プラザ(1F大展示ホール)
開催日時 2023年11月25日
本編11:00~17:00(入場は16:00まで)
懇親会17:30~20:30まで
参加費 無料:一般参加(本編のみ)
4,000円:一般参加(本編+懇親会)
4,000円:サークル(本編+懇親会)
無料:関係者(本編+懇親会)
申し込み https://gishohaku.connpass.com/event/298538/

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