ChatGPTとの対話を記憶⁠活用できるMemory機能が登場

OpenAIは20204年2月13日、ChatGPTとの対話内容を記憶、管理することでユーザーの入力情報を省略したり、カスタマイズできる「Memory」機能をテスト中であることを発表した。Memory機能は今週中にChatGPTの無料ユーザーとPlusユーザーの一部に対する提供が開始され、より広範囲なユーザーに展開する計画を近日中に発表する予定。

Memory機能を使うと、ChatGPTとの対話で特定の事柄を記憶するように依頼したり、ChatGPTに自動的に取得させることができる。Memory機能は使用すればするほど精度が上がり、その改善を感じることができるようになるとのこと。

Memory機能は設定でオフにすることもでき、オフになっている間は記憶されることはない。また一度記憶した項目を⁠忘れる⁠機能もあり、設定で特定のメモリを表示/削除したり、すべてのメモリをクリアすることもできる。

記憶したメモリを削除することができる
記憶したメモリを削除することができる

OpenAIではこれらMemory機能で取得した情報についてもモデルを改善するための学習に使用することがあるが、必要に応じて、データコントロールの設定によりこれをオフにすることができる。そして他の情報と同様にChatGPT Team、およびエンタープライズ顧客からのコンテンツはトレーニングに利用されない。さらに、プライバシーと安全性に関わる、たとえば個人の健康状態など、記憶する情報の種類や用途などを明示的に要求しない限り、評価、選択する措置も講じられている。

またMemory機能を使わずにChatGPTと対話したい場合は、⁠Temporary Chat(一時チャット⁠⁠」の機能を使用すると、記憶した情報を使用せずにChatGPTを使うことができる。

ChatGPT Team、Enterpriseについては、Memory機能によってより効率的にChatGPTを利用できるようになるという。たとえば、コーディングをさせる際にChatGPTにプログラミング言語とフレームワークを指示すれば、その設定をその後作業のために記憶し、作業効率をあげることができる。

Memory機能はカスタマイズされたGPTであるGPTsにも適用される。GPTsのビルダーにはMemory機能を有効にするオプションが提供され、たとえばBooks GPTsではお気に入りのジャンルや人気の本などの好みが記憶され、繰り返し入力することなく、記憶に応じておすすめが提示される,といった利用が可能となる。

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