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去る者あれば来たる者あり⁠Wear OSの現在

少し古い話ですが、米国のFossilは、スマートウォッチ事業から撤退する戦略的決定を下したとニュースメディアの「The Verge」に明言しました。

Fossil is quitting smartwatches - The Verge

FossilのWear OS端末

Fossilは2015年11月に、当時はAndroid Wearと呼ばれていたスマートウォッチ「Q Founder」を295USドルで発売しました。これは、FossilのWear OS端末の第1世代で、46mmのステンレス製のケースに、今では当然ですが、当時は珍しかった円形ディスプレイを搭載していました。

この後、Fossilは1から2年の間隔で、新しいスマートウォッチを発売します。

最新のコレクションは、2021年9月に発売された、第6世代の「Gen 6」となります。これは、国内販売もされており価格は38,500円です。

Gen 6は、Snapdragon Wear 4100+プロセッサを初搭載し、前世代のGen 5よりも30%の性能向上、30分で80%の急速充電に対応、24時間計測可能な心拍センサに加えてSpO2センサーも搭載、Bluetooth 5.0LEにも対応する意欲作です。

Gen 6のケースサイズは44ミリ、バンド幅は22ミリと初代よりもケースが小型化されており、昨今の小径ケースのトレンドに沿う腕時計です。レディースもあり、これはケースサイズが42ミリ、バンド幅が18ミリです。

最後のコレクションになったGen 6は、今後数年間はアップデートを提供するとしています。Fossilからは具体的な内容はありませんが、ハード修理が提供されるのと、ソフトはGoogleがアップデートすることを意味していそうです。

筆者と言えば、FossilとはPalm OS搭載の「Wrist PDA with Palm OS」を手にした以外はご縁がありません。同じアメリカの腕時計メーカーのTIMEXの腕時計はいくつか所有しているので不思議なものです。

セールが行われています

原稿執筆時点、Fossilの公式サイトでは、Gen 6シリーズが最大5割引のセールが行われています。

スマートウォッチ【公式】FOSSIL(フォッシル)

たとえば、Wear OS搭載の「ステンレススチール ジェネレーション6 スマートウォッチ」は、ステンレス製の44ミリケース、同じくステンレス製の22ミリストラップのモデルが1万9,800円です(残りわずかです⁠⁠。

1984年設立のFossilは、カジュアルに楽しめる腕時計造りを得意とします。

ティーン・エイジャー向けのコレクションが多く、30代以降やビジネスでは使いづらいイメージもありますが、この価格なので、スマートウォッチを公私ともに取り入れると、生活がどう変化するか試してみたいと考えている方には良い選択です。

Pixel Watch 3では大型化する

Wear OSから去る者もあれば、積極的に開発するメーカもあります。たとえば、Googleがそのひとつです。

Android Authorityによれば、次期Pixel Watchでは、従来の41ミリのケースサイズに加えて、45ミリのケースサイズがコレクションに加わるのではないかと報じています。

Pixel Watch 3 leak reveals larger variant size, Pixel Buds Pro 2 in the works

筆者は、初代Pixel Watchを所有していますが、フィットネスで使っても邪魔にならないサイズと着け心地で、Fitbitの知見がよく活かした端末だと感じました。

ただ腕時計と違い、スマートウォッチはケース径が大きくなると、ディスプレイとバッテリが大型化されて、これが使い勝手に直結するので、サイズ感と着け心地だけで判断できないのが難しいところです。

大型化だけでなく小型化された例もあります。TAG Heuerの「Connected Calibre E4」は、前世代からの45mmに加えて、小型化した42mmをコレクションに加えています。

次期Pixel Watchでもサイズバリエーションが増えれば、着け心地優先するならば小径、スペック優先ならば大径の選び方ができるので、より多くのユーザにアプローチできるので悪くはないのかもしれません。

タグ・ホイヤー コネクテッド キャリバーE4 | ウォッチのコレクション | タグ・ホイヤー公式サイト | TAG Heuer

今週は、このあたりで、また来週。

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