前回に引き続き、タグホイヤーのコネクテッドE4を取り上げます。
今回は、iPhoneと組み合わせて使ったときに、Wear OSアプリの使い勝手がどのようなものになるかを中心にご紹介します。
アプリは腕時計でインストールする
Wear OSのアプリは、スマホとの連携を前提に作られていますが、連携を前提としない単独動作が可能なアプリもあります。たとえば、少し前にリリースされた
Google releases Gmail app for Wear OS - The Verge
アプリのインストールは、腕時計に搭載されているPlayストアアプリを使います。
アップデートもPlayストア経由で提供されるので、アプリの管理は腕時計で完結します。よって、iPhoneとの組み合わせでも不自由はありません。
このアプリを使わないと、組み合わせているスマホに関係なく、Gmailは新着メールの通知のみ、Googleカレンダーはタイル表示での確認のみになります。
Gmailアプリの使い勝手
Gmailアプリは、インストールするとメールを見る以上のことができます。
たとえば、メールの返事、削除、アーカイブなどの操作が可能です。また、カテゴリやGmailで設定しているラベルが同期されているので絞り込みもできます。他、ウオッチフェイスを左にスワイプして表示されるタイルに、Gmailが追加されるのですぐさまメールが確認できます。
メール本文の表示は、テキストのみでHTMLメールの表示はできません。
HTMLメールを受信すると
画面は小さいものの、概ねスマホアプリと同じような感覚で使えます。LTE搭載のスマートウォッチであれば、単独運用できるだけのポテンシャルを持ったアプリです。
Googleカレンダーの使い勝手
次に、Googleカレンダーです。
コネクテッドE4には、カレンダーアプリがプリインストールされています。これは、Googleカレンダーの予定のうち、向こう3日間の予定が同期され、確認できるだけのものです。
Googleのカレンダーアプリでは、同期する予定の件数を制限しているのか、筆者の環境では15日程度の予定が同期されます。腕時計で見ることを考えれば、かなり先の予定まで確認ができますが、円形の小さなディスプレイに予定がリスト表示されるだけなので、ひと工夫欲しいところです。
同期された予定は、一緒に書かれたメモなどが確認できて削除もできます。しかし、新規予定の追加はできません。腕時計だけで予定を入力しようとするば、面倒なだけなので現実的な判断です。これにも詳細画面には
他、タスクも同期します。
詳細画面からは、タスクの完了操作と削除ができます。タスクも新規入力はできません。筆者は、タスクを使っていないのでありがたみは薄いです。
スマートウォッチで使えるカレンダーとしては十分なものです。
しかし、予定だけでなく、先の日付や曜日を確認したい時にもカレンダーを使うので、小さくでも良いので月間表示ができれば、ずいぶん違った印象を受けるはずです。
難があることはわかっていたが……
今回取り上げたアプリは、単独で使うことを強く意識した作りなので、iPhoneとの組み合わせでも使えるレベルを維持しています。こうしたアプリは、Wear OSの中では稀な方で、殆どのアプリはスマホと連携して使うことが前提で、iPhoneとの組み合わせではうまく動作しません。たとえば、Googleのメッセージやウォレットなどは、最たる例です。
他、タグホイヤーが提供するiPhone用の接続アプリは、Googleカレンダーと同期するカレンダーを後から変更する方法が見当たりません。これは、初代Pixel Watchがリリースされた時の接続アプリも同じような状況だったので、この時点の仕様がiPhone用のアプリにも適用されており進化していないのかもしれません。
難があることは事前に調べて理解して使っているのですが、コネクテッドE4が持っている本当の実力を見るのに
今週は、このあたりで、また来週。