Android Weekly Topics

さらなる高みを目指す⁠Android 15のベータが入手可能に

春が来ると恒例の次期Android OSのベータ版が公開されます。

今年もGoogleがAndroid 15の最初のベータ版を公開しました。この後は、5月に2回目、6月に3回目、7月に4回目のベータが公開される予定で、開発が順調に進めば9月ごろには、リリース版のAndroid 15が公開されるかもしれません。

ベータプログラムへの登録方法

Android 15 Beta 1がインストールできるのは、今のところはPixel 6以降のPixelシリーズに限られています。いつもと同じように「Android ベータ プログラム」のページからベータプログラムに登録することで、早期テストに参加できます。

Android ベータ プログラム

ベータプログラムのページにアクセスすると、ベータプログラムへ参加できるデバイスが端末画像と一緒に表示されます。

Android 15 Betaをインストールする端末の下にある「登録」をクリックして利用規約へ同意し、設定アプリの「システム⁠⁠-⁠ソフトウェアのアップデート」で、ベータ版がインストールできます。プログラムの解除は、登録と同じようにページにアクセスして、対象端末の下にある「登録の解除」をクリックします。

Android 15の新しい機能

今のところ、新しい機能として紹介されているのは以下になります。

  • 日本テキストで自然な改行を実現
  • 画面の端までアプリが表示できるようになった
  • 使用頻度の低いアプリをアーカイブ
  • アプリを指定して画面が共有可能に
  • 他人にアプリを見られない「Private Space」
  • 同じアプリから連続通知された場合は、自動的に音量を下げる「Notification Cooldown」
  • クイック設定のBluetoothをタップすると、接続管理が可能な画面を表示

「Here’s everything new in Android 15 Beta 1」という記事を9ToGoogleが公開しており、この記事でAndroid 15 Beta 1で実装されている新しい機能を紹介しています。

Here’s everything new in Android 15 Beta 1 [Gallery]

ベータ版で実装された機能なので、リリース版では削除される可能性もありますが人目を引くような機能は実装されておらず、Androidを使い続けるのに、より便利になる機能が主になっています。筆者も使い始めましたが、バージョンを確認しないと、Android 15を使っていると気づかないほどです。

ちなみに、バージョン番号には、恒例のお菓子の名前が表示され、⁠VanillaIceCream」と表示されます。

タブレット向けには、目新しい機能が追加されています。たとえば、ホーム画面だけでなくロック画面にもウィジェットを配置できる機能が追加されたとAndroid Authorityが報じています。

Here's a very early look at lock screen widgets in Android 15

この機能を使うために、最初に設定を有効にする必要があり、相変わらず難しさに輪をかける作りです。Pixel Tabletのように、使っていないときはスタンドに置いておく使い方を提案するタブレットでは、楽しみな機能の1つとなりそうです。

筆者が使った限りでは、ホーム画面のアニメーションの動きがスムーズに動作するように調整されているようで、より気持ちよく、キビキビ動作するようになった感じています。他、Android 15 Beta 1では実装されていませんが、画面を下から上にスワイプしたときに表示されるタスクスイッチ画面も、画面分割の操作方法がより分かりやすくなる機能追加が予定されていると、Android Authorityが報じています。

Here are some new features of the Pixel Launcher in Android 15

注目を集める機能は、5月に開催されるGoogle I/Oで発表されるはずです。よって、5月に実施される2回目のアップデートは、目新しさを堪能できるかもしれません。たとえば、Googleは2024年もAIにコミットするとしているので、これに関係する新機能が紹介される可能性もあります。楽しみに待ちましょう。

ベータ版だけど安定して動作している

筆者は、Pixel 6 Proにインストールして使っていますが、筆者が使っている範囲では気になる不具合には遭遇しておらず動作も安定しています。Beta 1は、本当にAndroidの新バージョンか?と揶揄されているので、マイナーなバグは残っているものの、比較的安定して動作しているのかもしれません。

今週は、このあたりで、また来週。

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