Anthropic⁠Claudeが外部ツールやAPIと連携する「Tool use」機能を一般提供開始

Anthropicは2024年5月31日、同社が開発する生成AI「Claude」が外部ツールやAPIとやり取りできるようにする「Tool use」を、Anthropic Messages API、Amazon Bedrock、Google CloudのVertex AI上のClaude 3モデルファミリー全てにおいて一般提供することを発表した。

「Tool use」を使用するとき、ユーザはClaudeのツールセットを設定し、自然言語で要望を指示する。このリクエストに応じてClaudeは最適な外部ツールを選択し、適切なタスクを実行する。OpenAIにおける「Function Calling」に相当する機能といえる。

Tool useの活用例として、以下のようなアクションが想定されている。

  • 非構造化テキストから構造化データを抽出
    • 請求書から名前、日付、金額を取得して、手動によるデータ入力を減らす
  • 自然言語リクエストを構造化API呼び出しに変換
    • 簡単なコマンドを使用して、一般的なアクション(サブスクリプションのキャンセルなど)をセルフサービスで実行できるようにする
  • データベースを検索するか、Web APIを使用して質問に回答
    • サポート チャットボットで顧客の問い合わせに即座に正確な回答を提供する
  • ソフトウェアAPIを通じて単純なタスクを自動化
  • 細かいタスク用に複数の高速Claudeサブエージェントを編成
    • 出席者の空き状況にもとづいて最適な会議時間を自動的に見つける

また、Tool useではClaude 3をより活用しやすくするため、開発者が実行結果をさらにカスタマイズするのに役立つ以下のような機能も組み込まれている。

  • ストリーミングにより、カスタマーサポートChatボットなどのアプリケーションでリアルタイムの応答が可能になり、よりスムーズで自然な会話が可能になる。
  • 開発者はClaudeが使用するツールを指定したり、Claudeにツールの選択を任せることもできるため、よりターゲットを絞った効率的なアプリケーションを作成できる。
  • 画像でもTool usaは機能するため、Claudeはライブアプリケーションに画像入力を組み込むことが可能となる。

おすすめ記事

記事・ニュース一覧