Microsoft⁠クリップボードの内容をインテリジェントに変換して貼り付ける「Advanced Paste」機能をPowerToysに搭載 ―ChatGPTベースのAI変換機能も

MicrosoftはWindowsの強化ユーティリティPowerToysの最新バージョンに、テキストをクリップボードから任意の形式でインテリジェントに貼り付けることができる機能「Advanced Paste」を搭載した。

Advanced Pasteは、コピーしたテキストをペーストする前に、クリップボード内でコンテキストに応じて変換する。PowerToysの設定でAdvanced Pasteを有効にしてアクティブ化ショートカット(デフォルトではWinShiftVを使用すると、Advanced Pasteウィンドウが開く。このウィンドウからさまざまな形式での貼り付けを指定できる。また、Advanced Pasteウィンドウを開かずにショートカットを使用してプレーン テキスト、Markdown、JSONとして直接貼り付けることも可能。これらショートカットのキーアサインも設定で変更できる。

Advanced Pasteウィンドウ
Advanced Pasteウィンドウ

ChatGPTベースのAI変換ペースト

PowerToysの設定でOpenAI APIキーを入力、指定しておくと、Advanced Pasteウィンドウ上部のプロンプト入力フォームがアクティブになり、プロンプトから入力した指示にもとづいてAIがクリップボード内のテキストを分析、設定された書式でペーストされるようになる。OpenAI APIキーを指定するにはOpenAIのアカウントにクレジットを持っている必要がある。

AI変換されたペーストの例として、以下のような使用が考えられる。

  • テキストの要約
    • 長いテキストをクリップボードにコピーし、要約してからペーストするようAIに指示
  • テキストの翻訳
    • テキストをある言語でクリップボードに取得し、別の言語に翻訳してペースト
  • コードの生成
    • 関数の説明をクリップボードに取得、そのコードを生成するようにAIに指示
  • テキストの変換
    • クリップボードから取得したテキストを、ビジネスメールやカジュアルなメッセージなど、特定のスタイルで書き直すようにAIに指示
  • テキストのスタイル設定
    • クリップボードから取得したテキストを、よく知られている著作者や書籍、トークのスタイルで書き直すようにAIに指示

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