毎度、リーク情報がたくさん出るので、Google I/Oでは、Pixel 9シリーズの発表があるものと考えていましたが、Googleは、膝を叩いてワクワクして待つギークたちにはお預けを命じて、Pixel 9シリーズに関わる情報提供はありませんでした。

Pixel 9シリーズのパフォーマンス情報

とは言え、新しい情報は漏れ出てくるものです。

今回は、Pixel 9シリーズのパフォーマンスに関する情報を『Android Authority』が「Latest Pixel 9 leak gives us a look at the Tensor G4 specs and benchmarks」という記事を公開しています。

Latest Pixel 9 leak gives us a look at the Tensor G4 specs and benchmarks - Android Authority

記事では、AnTuTuベンチマークの結果に関して触れています。

Pixel 9シリーズのベンチマーク結果は、107万から117万ポイントの範囲で、サイズが最も大きいPixel 9 Pro XLが最高の1,176,410ポイントの結果を残しています。同時に発表されると予想される、折りたたみ式のスマートフォン「Pixel 9 Pro Fold」も似た結果になるだろうとしています。

Pixel 9シリーズに搭載が予想されるTensor G4は、Snapdragon 8 Gen3に匹敵する性能です。しかし、Pixel 9シリーズ発売の数ヶ月後には、Snapdragon 8 Gen4が発表される見込みで、パフォーマンス面でおくれをとる可能性があると示唆しています。

今のスマホは十分なパフォーマンスを持つので、これを議論することにどれだけの意味があるのかと思うことはあります。

しかし、AIに関しては広く実用化され普及していく段階です。スマホでもAIが快適に実行できることが求められており、これまで求められた性能に変化が起き始めています。端末は年単位でアップデートされますが、購入後はハードウェアをアップデートできないスマホのような機器は変化に追従しづらいので、舵取りが難しい状況に置かれていると言えそうです。

記事の最後に、次期Tensorプロセッサは、製造がTSMCに切り替わると予想されているのでパフォーマンスと電力効率に優れ、これが搭載されると予想されるPixel 10シリーズは、優れたパフォーマンスを示すのではないかと締めくくられています。

「フォー⁠・オール⁠・マンカインド」が観れるかも

もう1つ、興味深いニュースがあります。

AppleがAndroid向けに、Apple TVアプリを開発していると『Bloomberg』が報じたのを『9To5Mac』が記事にしています。

Report: Apple working on bringing Apple TV app to Android phones - 9to5Mac

Apple Musicには、Androidクライアントがリリースされているのと、Apple TVアプリは、Fire TVなどセットトップボックス向けのクライアントが存在するので、アプリが出るのは驚くべき話ではありません。ようやくAndroidスマートフォンやタブレットで、Apple TV+のコンテンツが楽しめるようになるという印象です。

早ければ、6月10日から開催されるWWDCで発表される可能性もありますが、Androidアプリの開発エンジニアを雇用して、取り組みを始めたばかりと報告されており、Appleが開発途中の製品を対外的に公表することは稀なので、新しいiPhoneが発表されるタイミング（秋ごろ）と考えるのが妥当です。

Apple TV+の秀逸なオリジナルコンテンツを出先でも楽しめるのは素晴らしいことです。また、Appleユーザからおもしろいコンテンツと言ってApple TV+のコンテンツをお勧めされても、Apple TV+オリジナルであることを理由に諦めることもなくなります。

Appleのサービスでうまくいっているように見えるのは、TVとMusicくらいなので、サービスクライアント関連では、これ以上の動きはないかもしれません。（⁠iCloud Driveもありますが、これはなさそうですね⁠）⁠。

筆者は少し前に話題になった、AndroidでApple Watchが使えるようになるのを見送ったのは残念でなりません。他、AirPods ProやAirTagなどApple製のデバイスがAndroidで使える未来もなさそうです。

今週は、このあたりで、また来週。