Googleは2024年7月25日、同社の生成AIチャットサービスGeminiの無償版にAIモデルとしてGemini 1.5 Flashを搭載したことを発表した。Gemini 1.5 FlashはWebとモバイルの両方で、40を超える言語と230を超える国と地域すべてのGeminiユーザーに提供される。

• Gemini’s big upgrade: Faster responses with 1.5 Flash, expanded access and more

Gemini 1.5 Flashの採用により、コンテキストウィンドウが従来搭載していたGemini 1.0 Proの4倍（8,000トークンから32,000トークン）となり、より長い会話をやり取りしたり、複雑な質問ができるようになった。レスポンスが高速になったうえ、回答の全般的な品質と正確性も向上しており、特に推論と画像理解の性能が顕著に向上した。

また、大きなコンテキストウィンドウを最大限に活用するために、有償版のGemini Advancedでは利用可能であった、Googleドライブ経由またはデバイスから直接ファイルをアップロードする機能が無償版にも間もなく追加される。これによりGeminiは大きなデータファイルを分析でき、分析結果をチャートやグラフで視覚化できるようになるという。

このほか、Geminiの回答の末尾に回答内容の裏付けとなるコンテンツへのリンクが表示され、回答内から、そのトピックに関する追加情報に直接アクセスできるようになった。