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Pixel Watchに見られる変化が少ない悩ましさ

冒頭からAndroidの話題ではありませんが、Apple Watchを新調してSeries 10を購入しました。

初代購入後、Series 3へ乗り換え、このあとはApple Watchから離れていたので久しぶりの購入です。キッカケとなったのは、ケースの薄型化と大型化でした。また、随分前からSeries 3はOSがアップデートされないのも気になっていました。

Apple Watchから遠ざかっていた理由は、搭載されるセンサーは増えるものの「代わり映えがしない」と感じていたので、今回のアップグレードは大きな変化に感じました。

Apple Watchの初期設定を終えて、手首に乗せてみると「あれ?あまり変化がない」と感じます。

手元に残しているSeries 3と比較してみると、ケースが薄く大型化されており、この結果、画面は大型化してベゼルが細くなっていることも確認できます。しかし、単体では身を持って変化を感じるのが難しくて、今回もスキップで良かったかもと感じる始末です。

Apple Watchは、初代の登場が2015年4月なので今年で9年目です。

途中、フィットネスデバイスへの舵切りがあったものの、体験は一貫しており変わりなく貫かれています。これは道具としてみれば素晴らしいことですし、多くの人に受け入れられる理由になっているはずです。人は、身に着けるものに変化を望まない傾向があるので、Apple Watchの大変更をしないアプローチを取るのは状況を見れば正しいと言えます。

Pixel Watch 3は⁠2サイズ展開で登場

ここからAndroidに話題を戻します。Googleは9月10日にPixel Watch 3を発売しました。

Google Pixel Watch 3:より優れたバッテリーとより大きな文字盤、そしてより最適化されたフィットネス機能

Pixel Watch 3では、従来の41mmケースに加えて45mmが加わったことが大きな変化です。

機械式の腕時計は、ケースの大型化するトレンドは、ひと段落しているので「いまさらこのアプローチ?」と感じるアップデートです。しかし、Pixel Watchを情報機器と捉えればディスプレイの大型化は、さまざまなメリットが考えられるので、ケースサイズのバリエーションの追加は歓迎です。ケースデザインやバンド交換機構に変化はありません。

ディスプレイは、ベゼルが小さくなり、最大輝度が1,000ニトから2,000ニトへと向上して、明るい場所での視認性が高くなっています。このディスプレイは電源効率にも優れており、リフレッシュレートを60Hzから1Hzまで可変できるなど、リファイン個所が随所にあります。

OSは、Android 14ベースのWear OS 5が搭載されます。

派手なアップデートはありませんが、バッテリ駆動の延長に焦点が当てられています。たとえば、マラソンモードの場合、Wear OS 4と比較して最大20%少なくなるとされています。他、アプリランチャーでグリッドスタイルが選択できるようになります。Fitbitも引き続く搭載されています。

筆者は、Pixel Watch 3の購入は見送りました。理由は初代Pixel Watchを所有しており、Wear OS 5へのアップデートが提供される予定になっているのと、あまり代わり映えしないと感じたためです。冒頭で触れたApple Watchと同様に、アップデートはあと数世代先になりそうです。

変わらないことが退屈に感じるのも事実

Pixel Watchは、人が接する部分に大きな変化はありません。

毎年、新製品が発売されていますが、アップデートのアプローチは、Apple Watchへ続け!と言わんばかりです。これでは、スマートウオッチが退屈な製品に感じるのも事実です。しかし、新製品登場の度に変化の幅が大きいと「使いこなすために、学習する時間を取らないといけないの面倒」と考えて、製品から距離を置く層がいるのも事実です。

今のスマートウォッチは、成熟しており健康管理を主目的として使う製品です。皆が手首にスマートウォッチを付けている理由はこれなので、いまの状況を退屈に感じるようなガジェット好きに向けた製品でないのは事実です。

ここの数年は変化の幅が少ないので、そろそろ新たな展開があっても良いタイミングです。

たとえば、AIがこのキッカケとなるのかもしれません。優秀なアシスタントが一緒に行動してくれて、行動をもとにして的確な健康管理のアドバイスしたり、当日やるべきことを午後になっても終わらせてなければ、最適なスケジュールを提案してくれるようなことができれば、スマートな腕時計の枠から飛び出す製品となりそうです。

今週は、このあたりで、また来週。

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