Google⁠AIモデルGeminiをアップデート⁠Gemini-1.5-Pro-002とGemini-1.5-Flash-002をリリース

Googleは2024年9月24日、同社のAIモデルの最新バージョンGemini 1.5シリーズを更新し、Gemini-1.5-Pro-002とGemini-1.5-Flash-002をリリースしたことを発表した。

Gemini 1.5シリーズは各種テキスト、コード、マルチモーダルタスクの一般的な利用向けに設計されたモデル。1.5 Pro-002とFlash-002では、実際の環境で使用する際の品質、速度、コスト効率が向上した。同社のテストによると、MMLU-Proベンチマークで約7%の向上があり、またMATHおよびHiddenMathベンチマークでは、両方のモデルで約20%改善された。また、セーフティポリシーと標準を維持しながら、多くのトピックで返答の拒否や返答不能の状況が少なくなり、有用な応答が増えたという。

両モデルの回答はより簡潔なスタイルとなり、要約、質問への回答、抽出などのケースでのデフォルトの出力長は、以前のモデルよりも5~20%短くなった。ユーザーが長い応答を好む可能性がある場合は、プロンプト設計戦略のページでモデルをより詳細で会話的にする方法について詳しく確認できる。

開発者がGemini-1.5-Pro-002とGemini-1.5-Flash-002を試してみたい場合は、Google AI Studioを使って無料で試すことができるほか、Gemini APIを利用しても確認できる。大きな組織やGoogle Cloudの利用者は、Vertex AIから新しいモデルを利用できる。またGemini Advancedユーザーは、近日中にチャットに最適化されたGemini 1.5 Pro-002にアクセスできるようになる。

このほか、有料版のGemini 1.5では大幅な利用料の値下げ、レイテンシやレート制限(時間あたりのリクエスト数制限)の引き上げ、出力の高速化、そして安全性フィルターの改良やデフォルトでのフィルター適用除外など、さまざまな改良が発表されている。

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