Googleは、2024年11月12日にAndroid 15 QPR2 Beta 1をPixelシリーズ向けにリリースしました。安定版のリリースは、2025年3月の予定です。
QPRとは、Quarterly Platform Releaseの頭文字をとった略称で四半期ごとにリリースされます。Androidに重要な更新を行う前のベータ版として提供されており、インストールするにはベータプログラムに参加している必要があります。平たく言えば、OSのアップデート前にベータ版として公開して、バグ出しとフィードバックを得るためのものです。
今回リリースされたQPR2は、パフォーマンス改善とバグ修正、セキュリティ強化が主な変更点とされていますが、Linuxカーネルのアップデートやモードと呼ばれる新機能の追加、Linux Terminalアプリが追加されているので、これらを順にみていきます。
Linuxカーネルが6.1に
メモリのページサイズしかり、最近は大きな変更がさらりと行われるようですが、QPR2ではLinuxカーネルが6.
Linuxカーネル6.
1つ目はファイルシステムの改善で、EXT4とBtrfsのパフォーマンスが最適化されています。
EXT4 Rolls Up Some Fixes & Performance Optimizations For Linux 6.
もう1つ、メモリ管理アルゴリズム
Linux 6.
どちらもユーザーインタフェース変更のようなわかりやすさはありません。しかし、ファイルシステムとメモリ管理はOSの根幹部分なので、総合的なユーザ体験向上の底上げにひと役かうはずです。
新機能「モード」の導入
QPR2で最もわかりやすいアップデートです。
新しく追加された
これは
モード有効時は、割り込みを許容するユーザ、通知を許容するアプリ、アラームとメディアが割り込み可能か設定できます。これ以外には、通知の表示オプション、画面の表示オプション、画面や壁紙の明るさ、ダークモードを有効にする設定も可能です。
設定の
そのフォーカスモードですが、仕事中は有効にしていたことがありました。
多くのケースでは、これで集中できるキッカケを作れます。しかし、無効中のアプリを一瞬だけ使いたいシーンがあって、フォーカスモードを一時的にオフすることが何度かあり、これがストレスに感じたので次第に使わなくなりました。
集中できるキッカケを作りだす意味で、モードのほうが良いバランスの機能に見えるので、改めて仕事中に活用してみたい機能です。
Linux Terminalアプリの追加
開発者オプションを有効にして
これを起動すると黒い画面にコマンドプロンプトが点滅することを期待して、アプリをタップしましたが、筆者のPixel 6 Proではアプリ起動中に落ちるようで、コマンドプロンプトは表示されませんでした。どの程度のコマンドが用意されているのか、期待をしてアプリを起動したのですが残念な結果となりました。
今週は、このあたりで、また来週。