イラストでわかる! Blenderの基礎知識

Blenderでソフトボディとコリジョンの設定をしてみよう

本連載では、Blenderの基本的な知識、機能についてイラストを交えながら紹介しています。第41回目は、Blenderに用意されている物理演算の一種であるソフトボディに対するコリジョンの設定方法について学んでいきます。

ソフトボディとは

ソフトボディとは、名前の通り「柔らかい物体」を表現するための物理演算です。たとえば、プルプルとした動きをつけたり、床にオブジェクトが衝突したときに柔らかい物体が衝突したときの動きを再現できます。

今回は、床にオブジェクトが衝突したときの動きを作成する方法を見ていきます。

まずはコリジョンの設定から

ソフトボディを設定したオブジェクトを落下させるわけですが、オブジェクトが落下したとき、衝突判定のあるオブジェクトがないと、そのまま落下し続けてしまいます。そこで、まずは衝突判定を設定したオブジェクトを用意しましょう。

衝突判定を設定するオブジェクトは平面にしてみます。Shift+Aを押して[平面]を選択し、平面が配置できたら選択状態にしたままにしておきます。

次に、⁠物理演算プロパティ]から[コリジョン]をクリックすることで、平面に衝突判定が追加されました。

ソフトボディを落下させてみよう

ソフトボディを落下させるために、オブジェクトにソフトボディを設定します。オブジェクトを選択した状態で、⁠物理演算プロパティ]から[ソフトボディ]を選択すると、オブジェクトにソフトボディが設定されます。

この状態でSpaceを押すと、オブジェクトは落下せずに空中にとどまろうとします。そこで、⁠物理演算プロパティ]から[ゴール]のチェックを外しましょう。これによって、オブジェクトは落下する動きになります。

デフォルトの設定のまま一度、落下させてみます。すると、平面に衝突したときに軽く跳ねる状態でオブジェクトが動きます。しかししばらくアニメーションを再生したままにしていると、メッシュが崩れてしまいます。

そんなときは[物理演算プロパティ]から[辺]にチェックが入っている状態で、その中にある[曲げ]の数値を大きくしましょう。そうすると、メッシュが崩れることがなくなります。

数値を変更して変化を見てみよう

ほかにも、さまざまな数値を変えることで、オブジェクトが落下し平面に衝突したときの動きを変更できます。例えば、⁠物理演算プロパティ][オブジェクト]内にある[摩擦]の数値を小さくすると、オブジェクトが跳ねやすくなり、数値を大きくすると、オブジェクトは跳ねにくくなります。

また、同様の箇所にある[重さ]では、数値を大きくすると、大きくぼよんぼよんとした動きになります。しかし、数値を大きくしすぎると自分の重さに耐えきれず、つぶれてしまうので注意しましょう。


今回は、物理演算の一つであるソフトボディを見ていきました。次回は液体を注いだときの動きを再現する方法について見ていこうと思っています。次回よろしくお願いします!

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