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吉報は突然にGoogle Pixel 6⁠7シリーズのソフトサポートが延長

Googleは、発売から3年間としていたPixel 6、7シリーズのサポート期間を5年間に延長することを発表しました。これは、Googleからのうれしいサプライズで、対象モデルは引き続きOSやセキュリティのアップデートが受けられます。

Google Pixel にソフトウェア アップデートが提供されるタイミング - Google Pixel ヘルプ

期間延長対象のモデルは以下です。

  • Pixel 6 / Pixel 6 Pro:2026年10月28日まで
  • Pixel 6a:2027年7月21日まで
  • Pixel 7 / Pixel 7 Pro:2027年10月13日まで
  • Pixel 7a:2028年5月11日まで
  • Pixel Fold:2028年6月28日まで

筆者は、Pixel 6 Proを愛用しています。これは、今年でサポートが切れるので、買い替えを検討していました。しかし、サポートが切れるからという理由だけで、性能的に不満がないのでもったいないとは感じていたので、今回のニュースは渡りに船となりました。

あと2年、Pixel 6 Proを使い続けたいと考えています。理由は、今はAIがスマホに組み込まれていく過渡期のためです。2年先になれば、AIが当然の存在となり、スマホのあり方が変わっている可能性も十分にあるからです。

多くの手本となる英断

数年前からスマホは十分な性能を持つようになり、2年サイクルで買い替える代物ではなくなりました。こうした流れを受けて、Pixel 6、7シリーズでは、サポート期間を3年間と設定したと考えられ、このあとに続いたPixel8シリーズ以降では、さらに延長されて7年間となっています。

今回のサポート延長の理由は、Pixel 8の以前と以後で、サポート期間に差がありすぎるためという見方もありますが、3年を超えて使われているスマホも珍しくなくなったので、市場の潮流に合わせた措置をとったと見ることもできます。

このために、いくつかの動きが過去にあったので取り上げておきます。

まずは、Tensorプロセッサを搭載のPixelシリーズでは、Android 15 QPR2でAndroid OSに搭載されているLinuxカーネルのバージョンを6.1に統一し、端末ごとのバラツキをなくして、技術的なサポートコストを下げる努力がされています。

もう1つ、開発者向けプレビューとして、11月に次世代OSのAndroid 16がリリースされました。いつになく早いリリースなので驚かされましたが、正式版は2025年の4月から6月の間にリリースさることが発表されています。これの対象端末として、Android 15でアップデート終了となるはずのPixel 6シリーズが含まれました。

Android Developers Blog: The First Developer Preview of Android 16

どちらも単体では理由がわからなかったのですが、すべてはPixel 6、7シリーズのソフトサポート延長につながっていることが判明しました。

今回の判断は、Pixel 6, 7シリーズの価値を向上させるだけでなく、ユーザの資産を守る行為でもあります。派手さはありませんが、安心感や信頼感は、こうした積み重ねによって築かれるものなので、多くのベンダーの手本になる決断です。

端末の発売サイクルも見直してほしい

ソフトサポート延長に続いて、発売サイクルを年1回から2年に1回に見直しても良いのではないかと筆者は考えます。理由は、ここ数年、あまり変わり映えのない端末を見せられており、新しい端末が発売されても関心を示さなくなっているからです。

毎年、新しい端末が登場するのは作り手側の理由で、発売サイクルを伸ばしても話題になるのは一時的だと思います。ハードウェアを売ることを生業としているのであれば、販売機会が少なくなるのは致命的になる可能性はありますが、Googleは広告業を生業としているので別の動きが取れるはずです。

とはいえ、ライバルが毎年、新しいハードウェアを発売する中で、端末を発売しないのは英断とも言えるので難しい判断にはなると思います。

ただ、モデルサイクルを伸ばすことがユーザーの資産を守ることに繋がり、ひいては環境保護にもつながることをユーザに対して理解を求めるような活動をすれば、Pixelブランド価値をさらに引き上げることにならないでしょうか。

今週は、このあたりで、また来週。

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