ニュースレタープラットフォームGhostは3月17日、マネージドサービス(Ghost(Pro))上でActivityPubへの対応をパブリックベータとして提供を開始した。これによりGhostで投稿した記事がソーシャルウェブ(Fediverse)上に直接共有できるようになった。
ベータ期間中はこのソーシャルウェブ統合は無料で提供され、次期メジャーバージョンであるGhost 6.0のリリースに合わせて正式リリースとその料金が発表される予定。なお、GhostはOSSで開発されている。
Ghost上でこの機能を有効にするには、Ghost Adminを開いて[Settings]→[Labs]に移動し、「Social Web (beta)」をONにするだけで可能。このGhostソーシャルウェブ上でのプロフィールID(アカウント)は「@index@ドメイン名」というかたちになる(たとえば@index@activitypub.ghost.org)。つまり、ソーシャルウェブ上から「@index@ドメイン名」を検索することで、Ghostのパブリックプロファイルを発見できる。また、Ghostのこの機能を有効にすると、探索画面が表示され、フォローにおすすめのアカウントやアカウントを検索するボックスが表示される。
さらにGhost開発チームは、双方向のやり取り(つまりソーシャル)に基づく関係こそが自分の投稿を見つけてもらうための最良の方法であるとし、そのためにGhostの管理画面に直接ソーシャルウェブリーダーを組み込んだ。
このリーダーは受信トレイとフィードで構成され、フォローしたユーザーの投稿コンテンツを長文記事と短文投稿に分け、長文記事を受信トレイで受信し、短文投稿等をフィードで表示するという。受信トレイでは投稿をクリックするとインラインリーダーが開き、記事の末尾で「いいね」「リポスト」「返信」をおこなうことができる。一方フィードではタイムライン形式で表示され、気軽にリアクションを行える。
また、フィード画面では、Ghostとして初めて短文投稿(Notes)の公開が可能となった。しかし現時点では、投稿した短文投稿は自身のウェブサイト上には表示されず、ただフォロワーへ配信されるのみとなる。
通知機能も実装されており、ソーシャルウェブ上で「フォロー」「いいね」「返信」リポスト」といったアクションが行われると、リアルタイムでその内容が通知される。
将来的には、ソーシャルウェブのフォロワーの情報を、ウェブサイトの登録メンバーシップとより連携させることも検討しているという。なお、Ghostのソーシャルウェブ統合は現在も多くの作業が進行中であり、「ブロック、通報、ミュートがまだ不可能」「短文投稿や返信に画像やメディアを添付できない」「アカウントの@index部分を変更できない」といった現時点の制約は、今後のアップデートで順次対応する予定とのこと。