GIMP 3.0リリース ―GTK3ベースでUIが大幅に改善

GIMP開発チームは2025年3月16日、オープンソースの画像加工ソフトウェアGIMPの最新バージョンGIMP 3.0をリリースした。

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GIMP 3.0のおもな特徴は以下の通り。

GTK 3ベースのシステムに
GIMP 3.0ではGUIライブラリがGTK 3にアップグレードされた。これによりLinuxではこれまでのX11に加えWayland上で実行できるようになった。また高解像度画面でのUIスケーリングの際の表示が大幅に改善されたほか、ユーザがカスタムテーマを設定することができ、タブレット使用時のUIも大幅に改善されている。
NDEフィルターの採用
また、NDE(非破壊)フィルターの採用により、フィルターは一度コミットするとデフォルトでアクティブのままとなり、アンドゥで元に戻ることなくフィルターを再編集してかけ直すことができるようになった。フィルターはXCFに保存して別の環境で再読み込み/再編集することもできる。
カラースペース管理を改善⁠anyRGBスペースをサポート
sRGBを超えてRGBカラースペースをより広範囲にサポート。AdobeRGBなどさまざまなプロファイルでカラースペース情報を失うことなく編集できる。
サポートされるファイル形式の拡張
BC7圧縮されたやDDS形式や最新のPSD形式のエクスポートなど多くの形式をサポート。
テキスト操作の改良
テキストのスタイル設定、アウトライン、シャドウ、ベベルなどの適用、テキスト編集、フォントとサイズの変更、スタイル設定の微調整が容易に。
ロゴが変更
映画監督兼デザイナーのAryeom Han氏がGIMPチームの他のメンバーの協力を得て新たにロゴをデザイン。クリエイティブ・コモンズ(CC BY 4.0)ライセンスの下で利用可能。
新GIMPロゴ(CC BY 4.0)
新GIMPロゴ(CC BY 4.0)

GIMP 3.0はGPLライセンスにもとづきソースコードが配布される。またLinux(Flatpak⁠⁠、Windows(Windows 10以降⁠⁠、macOS(macOS 11以降)用のインストールパッケージがgimp.orgのダウンロードページから入手可能。

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