xAI⁠コーディングに特化した高速なエージェント向け推論モデル「Grok Code Fast 1」リリース

xAIは2025年8月28日、エージェントコーディング向けに優れた性能をもつ高速でコストパフォーマンスの高い推論モデル「Grok Code Fast 1」を発表した。

Grok Code Fast 1は、全く新しい軽量モデルアーキテクチャをベースにゼロから構築されたモデル。コードネーム「sonic」として知られていた。事前学習用に、プログラミングに関連するコンテンツを豊富に含む学習用コーパスを構築し、追加学習用に実際のプルリクエストやコーディングタスクを反映した高品質データセットをキュレーションして学習させている。フルスタックで汎用性が高く、特にTypeScript、Python、Java、Rust、C++、Goで高い性能を発揮するという。ゼロからのプロジェクトの構築、コードベースの質問に対する洞察を加えた回答、精密なバグ修正など一般的なプログラミングタスクを最小限の監視で完了できる。

同社が各モデルプロバイダーのAPIを介してレスポンス生成速度を直接測定したところ、Gemini 2.5 Pro、GPT-5、Claude Sonnet 4といった各社の競合モデルを上回る値をマークしたとのこと。

Grok Code Fast 1は以下の価格で提供される。

  • 入力トークン100万個あたり0.20ドル
  • 出力トークン100万個あたり1.50ドル
  • キャッシュ入力トークン100万個あたり0.02ドル

なお現在は期間限定で、Cursor、GitHub Copilot、Cline、opencode、Windsurf、Roo Code、Kilo Codeなどの人気のエージェント型コーディングプラットフォーム上で無料で利用可能となっている。

また、同社ではGrok Code Fast 1を最大限に活用するためのヒントをまとめた「Promptエンジニアリング ガイド」を用意している。

おすすめ記事

記事・ニュース一覧