イラストでわかる! Blenderの基礎知識

AIツール「Claude」使って画像をもとにBlender上でモデリングしてみよう 〜Hyper3D使用と未使用の比較〜

本連載では、Blenderの基本的な知識、機能についてイラストを交えながら紹介しています。第60回目は、画像をAIに見せその画像をもとに、Blender上でモデリングを行っていく様子を見ていきます。

さっそく画像を添付してモデリングしてもらおう

前回までは、Claudeにテキストで指示を出してモデリングを行ってもらっていました。今回は、画像をClaudeにアップロードし、その画像をもとにモデリングを指示してみようと思います。今回も前回に引き続きはにわをモデリングしてみてもらいます。

まずはBlenderを起動して、⁠N]で表示されるメニューから[⁠Start MCP Server]をクリックし、ClaudeとBlenderでやり取りができるようにしておきます。

Blenderで設定ができたら、Claudeを起動します。画面中央、テキストを入力する箇所の左下を見ると[+]マークがあることがわかります。そこをクリックするとメニューが表示されるので、⁠ファイルをアップロード]からはにわのイラスト画像を選択します。

画像をアップロードしたあとは、画像の説明と、それをもとにしてモデルを作ってほしいことを伝えてみます。すると、今まで同様会話が進んでいき、モデルが作られていきます。

完成したモデルは以下の通りです。うーん……もう少し手の角度や鼻の形など再現されると思いましたが、そううまくはいかないようです。また、⁠編集モード]に切り替えてみると、導体と腕に細かく均等に模様が入っていました。

Hyper3Dについて

次は、Hyper3Dを使ってモデリングの指示を出してみましょう。このHyper3Dは、AIを使って画像などから3Dモデルを生成してくれるサービスです。Hyper3DはBlenderMCPから試せるうえ、複雑なモデルを作れるようです。

使い方としては、Blenderのアプリに切り替え、⁠N]で表示されるメニューから[Use Hyper 3D Rodin 3D model generation]をクリックします。すると、APIキーの入力が求められるので、⁠Set Free Trial API Key]をクリックします。そうすることで、APIキーが自動的に入力され、Hyper3Dが使えるようになります(ただしFree Trialは試用制限がかかるので注意してください⁠⁠。

Hyper3Dを使用したモデリング

Claudeに戻って、モデリングの指示を出してみましょう。基本的な操作は先ほどと同様です。画像をClaudeにアップロードしたら、画像をもとに「Hyper3Dを使って」モデリングをしてほしいことを伝えます。Hyper3Dを使用すると、会話が進んでいくわけではなく、Hyper3D側でモデリングの作成が完成するのを待つことになります。

そして完成したモデルは以下のとおりです。……さきほどよりはかなり滑らかなモデルができあがりました。しかし[編集モード]に切り替えてみると、頂点の数がとんでもないことになっています。この頂点数だと動かすなどの用途には向いていないと感じました。

画像によっては、今回の結果よりも忠実に再現してもらえることもあるようです。段階的にモデルを作成していく過程を見るわけではなく、完成したモデルがいきなりBlenderに現れるので、そのあたりも楽しみながら試してみたらいかがでしょうか。

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