2025年10月に予定されている「Ubuntu 25.10」のリリースを間近に控えるなか、Ubuntuリリースチームは9月19日から「Dangerous Daily Desktop(/daily-dangerous)」と名付けたデスクトップイメージの公開を開始した。開発者支援の一環で提供されるテスト用イメージで、すべてのedgeチャネルに含まれる最新Snapパッケージを同梱したデスクトップイメージが毎日更新されている。
Dangerous Daily Desktopの構築は現バージョンの「Ubuntu 25.04」のリリース直後から始まっており、リリースチームはTPM/FDE(Trusted Platform Moduleフルディスク暗号化)のスパイク(1つのトピックに6週間集中するサイクル)期間中にUbuntu 25.10のデイリーデスクトップイメージにedgeチャネルを導入、これによりFirefox、Snap Store、Mesa、GNOME、Thunderbirdといった主要なSnapの最新パッケージがedgeチャネル経由でデイリーデスクトップに含まれることになった。従来、Snapはstableチャネルにあったが、Dangerous Daily Desktopにより開発者はstableチャネルよりも迅速にSnapのテストが可能になる。
もっとも“Dangerous”という名前がついている通り、このデスクトップイメージはあくまで開発者のテスト用途に限定されたイメージで、最新のデイリーデスクトップに最新のSnapを載せてより早いタイミングでテストし、早期に不具合を発見することを目的としている。リリースチームのTim Andersonは「当然のことだが、これらのイメージがちゃんと機能するとは思わないでほしい。(リリースチームが)警告しなかったとは言わないでくれ」と注意を促している。