DuckDB Foundationは2025年9月16日、オープンソースの組み込み型データベースDuckDBの新バージョン1.
📈 DuckDB 1.
— DuckDB (@duckdb) September 16, 20254.0 is out! This is our first LTS release which comes with *one year of community support*. It also supports database encryption, the MERGE SQL statement and Iceberg writes.
🔍 For more details, read the announcement blog post athttps://t. pic.co/ ncBre0vbqW twitter. com/ pec0wQLosA
DuckDB 1.
DuckDB 1.
- データベース暗号化
- DuckDBでファイルの暗号化がサポートされた。AES
(キー長256ビット、GCMモード推奨) をデフォルトで使用し、メインのデータベースファイル、先行書き込みログ (WAL) ファイル、テンポラリファイルが暗号化できる。暗号化にはDuckDB組み込みのmbedtlsライブラリ、またはhttpfs拡張機能のOpenSSLライブラリが使用可能。OpenSSLバージョンはハードウェアアクセラレーションにより大幅に高速化されているので、暗号化のパフォーマンスを向上させたい場合はこちらが推奨されている。 - Apache Icebergへの書き込み
- duckdb-iceberg拡張機能がApache Icebergへの書き込みをサポートした。これにより、DuckDBまたはDuckDBのデータレイクであるDuckLakeからIcebergへデータのコピーが可能となった。COPY ステートメントによるIcebergからDuckDB/
DuckLakeへのコピーもサポート。 - MERGE文のサポート
INSERT INTO ... ON CONFLICT
の代替としてMERGE INTO
をサポートする。MERGE INTO
はOLAPシステムで頻繁に使用されるステートメントで、任意のカスタムマージ条件で機能するため主キーを必要としない。- CLIプログレスバーでの到着予定時刻
(ETA) 表示 - DuckDBコマンドラインクライアントにETA
(到着予定時刻) 機能が追加された。

- ソート実装を再構築
- k-wayマージソートを使用することでデータの動きをを削減。事前にソートされたデータにも適応し、新しいAPIを使用することでウィンドウ関数などでも使用できるようになった。これによりスレッドスケーリングのパフォーマンスが大幅に向上したという。
- macOSの公証に対応
- 今回のリリースから、DuckDBコマンドラインユーティリティ
(duckdb) と動的ライブラリlibduckdb…dylibがmacOSの公証付きでリリースされる。これにより、macOSでWebブラウザを使用してバイナリをダウンロード、インストールする際の作業が軽減される (ただし 「ダブルクリックで開く」 アクションには未対応)。 - Pythonパッケージを独立したリポジトリに移動
- Pythonクライアントを独自のリポジトリduckdb/
duckdb-python に移動。Pythonクライアントに関する問題の報告は今後このリポジトリで受け付ける。
DuckDB 1.
DuckDBはMITライセンスのもとオープンソースとしてGitHub上で公開されている。またPython、R、Java、Node.
このほか、9月3日にはDuckDBをPostgreSQLに直接組み込むことができる機能拡張パッケージ