Figma⁠リモートMCPサーバーをオープンベータとして段階的に提供開始 —⁠—Figma Makeからのリソース取得⁠Code Connect UIコンポーネントも追加

Figmaは2025年9月23日、Figma MCPサーバーにリモートアクセスできるFigmaリモートMCPサーバーをオープンベータとして段階的に提供を開始した9月26日までに提供予定⁠。また新しい機能として、Figma Makeからのリソース取得と、Code Connect UIコンポーネント(オープンベータ)も追加した。

これまでもFigmaはローカルで動作するMCPサーバーを提供し、以下に示すようなFigmaのデザイン情報とコンテキストをエージェントに提供できていた。

  • 選択したフレームからコードを生成:Figmaフレームを選択し、コードに変換する。
  • デザインコンテキストの抽出:変数、コンポーネント、レイアウトデータをIDEに直接取り込む。
  • デザインシステムコンポーネントの一貫性維持:Code ConnectがコードベースとFigmaコンポーネントを結び付け、既存コンポーネント再利用により生成コードの一貫性と出力品質を高める。

今回、以下の新機能を追加した。

  • リモートアクセス:これまでMCPサーバーはFigmaデスクトップアプリ経由のローカル実行を前提としていたが、リモートMCPサーバー導入によりデスクトップアプリが不要となり、コーディングエージェントにFigmaのフレーム/レイヤーのリンク(Figma URL)を渡すだけでリモートエンドポイント経由のコンテキスト取得を開始できる。
  • Makeリソースの取得:Figma Makeで作成された「Makeファイル」⁠AIが生成する機能的プロトタイプやWebアプリを含むファイル)から、MCPサーバーがコードリソースを収集してエージェントにコンテキストを提供する。
  • Code Connect UIコンポーネント:コードベースとFigma間のCode Connectマッピングを作成するための新しいUIコンポーネント。GitHubリポジトリに直接接続し、ワンクリックでコードファイルを接続できる。OrganizationおよびEnterpriseプランの該当シートで利用できる。将来的には自動マッピングやより広いフレームワーク対応が検討されている。

MCPサーバーを利用するには、対応するコーディングエージェント(IDE)を用いる必要があり、FigmaはMCPクライアントのカタログページを案内している。また、Professional・Organization・Enterprise各プランのDevシートまたはフルシートが必要になっている。

なおFigmaは、公開サードパーティ統合およびMCPクライアントに対して、データアクセス前の審査プロセスを導入し、REST APIのレートリミットを調整する方針(この変更は11月17日に予定しており、影響は全アクティブユーザーの1%未満に留まる見込みだという⁠⁠。

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