Anthropicは2025年10月17日、同社のClaudeシリーズに特定のタスク実行を効率的に行うことができるファイルセット
Claude can now use Skills.
— Claude (@claudeai) October 16, 2025
Skills are packaged instructions that teach Claude your way of working. pic.twitter. com/ Nr99dmvnk9
同社ではエージェントスキルを単に
- 構成が可能
- スキルは複数使用可能。Claudeは必要なスキルを自動的に識別し使用を調整できる。
- 移植性
- スキルはどこでも同じ形式で記述でき、一度構築すればClaudeアプリ、Claude Code、APIで使用できる。
- 効率的
- 必要なときに必要なものだけを読み込み使用できる。
- パワフル
- スキルには、トークンで生成するより従来のプログラミングの方が信頼性の高いようなタスクに使える、実行可能なコードを入れ込むことができる。
スキルはCloudeの設定画面で有効にすることができる。有効化するとタスク処理中にClaudeは利用可能なスキルをスキャンして関連するスキルを探索し、一致するスキルが見つかった場合、必要な最小限の情報とファイルのみが読み込まれるため、Claudeは高速に動作したまま専門知識にアクセスすることができる。

Claudeアプリでは、すでにスプレッドシートやプレゼンテーションなどのファイル作成にスキルが使用されていたが、今後はさまざまなタスクに特化したスキルが用意される。スキルはPro、Max、Team、Enterpriseユーザーが利用でき、ドキュメント作成などの一般的なタスク向けのスキル、カスタマイズ可能なサンプルスキルなどが用意されている。またユーザーが独自のカスタムスキルを作成する機能も用意されている。
Cloude APIでもスキルをサポートしており、/v1/
エンドポイント経由で開発者はカスタムスキルの管理をプログラムで制御できる。スキルを実行するには、コード実行ツール
またClaude Codeではカスタムスキルのみがサポートされており、ユーザーが作成したものを~/.claude/
に追加するかか、Anthropics/
なお同社はカスタムスキルを開発する際にお勧めのガイドラインも紹介している。まず最も典型的なタスクでエージェントを実行し、苦労している点や追加のコンテキストが必要になる場合を観察、特定する。そしてこれらの問題に対応するためにスキルを段階的に構築していく。そしてClaudeが実際のシナリオでスキルをどのように使用するかを監視し、予期しない動作や特定のコンテキストへの過度の依存がないか観察しながら反復を行う。
またClaudeと一緒にスキルをタスクに取り組む際には、成功事例とよくあるミスをスキル内の再利用可能なコンテキストとコードに記録するようクロードに依頼し、スキルを使ってタスクを完了する際に軌道から外れた場合に、何が間違っていたのかを自己反省するように指示する。これにより、事前予測ではなくClaudeがそのときに必要としているコンテキストを把握できるようになる。
将来的にはエージェントが独自でスキルを作成、編集、評価し、独自のアクションパターンを再利用可能な機能として体系化できる形にしていくとのこと。
詳しくは以下のブログを参照。
なお、スキルを有効にすることによって、Claudeにコード実行権限が付与されることに注意が必要。同社でもデータの安全性を確保するため、信頼できるソースからのみスキルを利用するよう注意喚起している。