Google⁠AIを使ってGoogleドライブのランサムウェアを検知しファイルを復元する機能を発表

Googleは2025年10月1日、パソコン版GoogleドライブにAIを活用したランサムウェア検知機能を搭載したことを発表した。新機能ではランサムウェアを検知した場合ファイルの同期を自動的に停止し、ユーザーは数クリックでファイルを簡単に復元できる。

パソコン版Googleドライブは、WindowsとmacOSで利用できるアプリケーション。クラウド上にあるユーザーのファイルを簡単に同期できる。これまでもマルウェアやランサムウェアに対する防御機能を備えていたが、新たな機能のため数百万のランサムウェアのサンプルでトレーニングし、改変の兆候を検知できる専用のAIモデル「検知エンジン」を構築した。検知エンジンはファイルの変更を継続的に分析し、VirusTotalから得た新しい脅威情報も取り込むことで、未知のランサムウェアにも適応しているという。

Googleドライブがランサムウェア攻撃を示唆する異常なアクティビティを検知すると、影響を受けたファイルの同期を自動的に一時停止し、組織全体のデータ破損や業務の中断を阻止する。その後ユーザーのデスクトップとメールにアラートが届き、ファイルの復元方法が案内される。

ランサムウェアが検知された際にユーザー画面に表示される通知
ランサムウェアが検知された際にユーザー画面に表示される通知
Googleドライブを通じて複数のファイルを元の状態に復元できる
Googleドライブを通じて複数のファイルを元の状態に復元できる

詳細な監査ログは「セキュリティセンター」で確認することがてきる。

ランサムウェアの検出、アラート、ファイル復元機能は大半のGoogle Workspaceプランで追加費用なしで利用可能で、個人ユーザーもファイル復元機能を追加費用なく利用できる。また、組織では管理者がエンドユーザー向けにこの検知および復元機能を無効にすることもできる。

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