Anthropicは2025年10月9日、Claude Codeのプラグイン機能をパブリックベータで提供することを発表した。プラグインはスラッシュコマンド、サブエージェント、MCPサーバー、フックを任意に組み合わせてパッケージ化したもので、コマンド一つでClaude Codeにインストール可能になる。
カスタムスラッシュコマンドの共有がおこなわれるようになり、その後フックやカスタムエージェントを導入したことで
冒頭でも述べたように、プラグインはスラッシュコマンド、サブエージェント、MCPサーバー、フックの機能を任意に組み合わせて構成できる。プラグインの基本構成は以下のとおり。詳しくはドキュメントのPlugins referenceなどを参照のこと。
<plugin-root>/ ├── .claude-plugin/plugin.json # プラグインのメタデータ(マニフェスト) ├── commands/ (hello.md) # スラッシュコマンド ├── agents/ (helper.md) # サブエージェント ├── hooks/ (hooks.json) # フック(イベントハンドラ) ├── .mcp.json # MCPサーバ定義(plugin.json内でインライン記述可能) ├── scripts/ # フックなどで呼ぶスクリプト └── LICENSE └── CHANGELOG
こうして作られるプラグインは、以下のような用途に利用できるとしている。
- チームでコードレビューやテスト用フックを強制し、一貫性を保つ。
- ユーザーのためにスラッシュコマンドを提供する。
- デバッグ設定、デプロイパイプライン、テスト環境などのワークフローを共有する。
- 社内ツールやデータソースを利用するためのMCPサーバーへの接続構成を統一する。
- 特定用途のための複数カスタマイズを一括してパッケージ化する。
プラグインは必要時に有効化し不要時に無効化できるため、システムプロンプトにおけるコンテキストと複雑性を随時低減できる。
作成されたプラグインはマーケットプレイスを作って提供が可能となっており、すでに以下のマーケットプレイスが公開されていることが紹介されている。
- Claude CodeのGitHubリポジトリ
- プラグインとして、プルリクエストをレビューするエージェント、セキュリティリマインダーフック
(コマンドインジェクション、XSS、安全でないコードパターンなど、潜在的なセキュリティリスクを警告)、Claude Agent SDK操作の開発キット、新しいプラグインを開発するワークフロー (コードベースの探索・ アーキテクチャ設計・ 品質レビューのための各エージェント) が提供されている。 - Dan Ávila氏のプラグインマーケットプレイス
- DevOps自動化、ドキュメント生成、プロジェクト管理、テストスイート向けのプラグインが提供されている。
- Seth Hobson氏のGitHubリポジトリ
- 80種類以上の専用サブエージェントがキュレーションされている。
マーケットプレイスで提供されているプラグインは、/plugin
コマンドを使って以下のようにインストールできる。
/plugin marketplace add anthropics/claude-code # マーケットプレイスの追加(GitHubの場合) /plugin install feature-dev # プラグインのインストール
マーケットプレイスの作成と公開は、プラグインのデータとともに、マーケットプレイスで提供するプラグイン情報が記載された.claude-plugin//plugin marketplace add
で直接指定することで、そのURLやパスをマーケットプレイスとして追加することも可能。
Anthropicは今後Claude Codeのカスタマイズ共有の標準的手段としてプラグインが使われることを想定していて、今後もプラグイン環境を改善・