Codexの一般提供開始 ―新しいSlack統合⁠Codex SDK⁠管理機能を追加

OpenAIは2025年10月6日、コーディングエージェントCodexの一般提供を開始した。またこれに合わせて、有料プラン向けの3つの新機能もリリースされた。

新しく追加されたたのは以下の3つの機能。

①新しいSlack統合

Codexの設定からSlackアプリ「OpenAI Codex」をインストールし、Slackチャンネルでこのアプリを追加することで、SlackからCodexを利用できるようになる。

Slackのチャンネルまたはスレッドで@Codexをタグ付けすると、このSlackアプリがSlack上の会話から必要なコンテキストを自動的に収集する。その際、@Codexが👀や👍のリアクションを付けて反応する。そしてCodexクラウドにある適切なリポジトリ環境をCodexエージェントが選択してタスクを設定し、そのタスクリンクをSlackの@Codexが返信する。そのタスクはCodexエージェントによって作業され、タスク終了後に再度Slackの@Codexが回答やタスクリンクを返信する。

Codex in Slack
②Codex SDK

GPT-5-Codexは元々、CodexやとくにCodex CLIに特化されたLLMで、これに合わせてエージェントの実装も調整されている。Codex SDKを使用すると、ユーザー独自のエンジニアリングワークフローやアプリにGPT-5-Codexやそのエージェント実装を導入できる。コードに数行追加するだけで、追加のチューニングなしでエージェントの応答を解析するための構造化出力と、セッションを再開するための組み込みのコンテキスト管理機能が提供される。Codex SDKは現在TypeScriptで利用可能で、近日中に他の言語でも利用可能になる予定。

あわせて、CodexをCI/CDパイプラインに簡単に統合できる新しいGitHub Actionもリリースされている。

③新しい管理ツール

ChatGPTワークスペース管理者向けに、環境制御、Codexアナリティクス、使用状況ダッシュボードが新たに追加された。管理者はワークスペース内のCodexクラウド環境を編集/削除できる。これにより機密情報を削除したり不要な環境をクリーンアップできる。また、Codex CLIおよびIDE拡張機能を使用して、ローカルでの使用におけるより安全なデフォルト状態を適用することもできる。使用状況ダッシュボードはCodexのCLI、IDE、Web全体の使用状況や、Codexによって提供されるコードレビューの品質を追跡するのにも役立つ。

CodexのSlack連携とCodex SDKは、ChatGPT Plus、Pro、Business、Edu、Enterpriseプランのユーザーが利用可能。新しい管理機能はBusiness、Edu、Enterpriseでご利用できる。各プランのCodex料金はUsing Codex with your ChatGPT planのページを参照。

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