Linus Torvaldsは10月19日(米国時間)、開発中の次期Linuxカーネル「Linux 6.18」の2本目のリリース候補版となる「Linux 6.18‐rc2」を公開した。Linusによれば、「rc1で報告された大量のリグレッションにより今回のリリースすべてが順調だったわけではないが、ほとんどが些細な設定の問題だった」として、まだ未解決のリグレッションもあるものの、全体としては順調に進んでいるという。
なお、今回のLinux 6.18-rc2では、Linusがマージ期間中に酷評したRustのフォーマットチェックツール「rustfmt」対応の修正と、Linusの批判を受けてアップデートされたガイドラインがマージされている。パッチを作成したRust for LinuxのリードであるMiguel Ojedaは「rustfmtはデフォルトではインポートをフォーマットするが、複数の項目を同じ行に圧縮してしまう場合があるため、マージやリベースのときにコンフリクトが発生しやすくなってしまう。当面は空コメントを追加する回避策でこの問題に対応し、ツリーをrustfmt-clean again
に戻すことをガイドラインに記載した」とコメントしている。具体的にはこれまでの①のような記述を②(空のコメント//
が含まれている)に変更することでクリーンアップするという。
①
use crate::{
example1,
example2::{example3, example4, example5},
example6, example7,
example8::example9,
};
②
use crate::{
example1,
example2::{
example3,
example4,
example5,
},
example6,
example7,
example8::example9,
};
Linux 6.18は2025年最後のカーネルとして11月後半か12月前半にLTS(長期サポート版)としてリリースされる予定だ。