AIが事実確認をおこなう百科事典⁠Grokpediaが登場

xAIは、新しいオンライン百科事典Grokpediaのバージョン0.1をリリースしたことを告知した。

Grokpediaは真実を伝えることを目的としており、Wikipediaよりも正確で、偏りのない情報を提供するために作成したとされている

用語の説明内容の正しさを検証するために、同社のAI、Grokによる事実確認が行われており、ページではいつ事実確認を行ったかの情報が記されているのが特徴だ(また、各ページの文章の作成などにもGrokが使われているはずだが、現在のところ、このあたりの詳しい公式情報が一般向けに案内されていない⁠⁠。

現在、登録されている用語は885,279であることがトップページに記載されている。しかし、登録されている用語は英語のものしかなく、画像も掲載されていない。また、ページ作成機能も提供されていない(ユーザーに開放されるかも不明⁠⁠。このような状態ではあるが、xAIを率いるイーロンマスク氏は冒頭の投稿で、将来リリースされるv1.0では、現在よりもはるかに改善したものになることを明言している。

なお、Grokpediaには、Wikipediaの内容を利用したページもあり、そのページでは、ページ末尾にWikipediaの内容を利用した旨が記載されている(Wikipediaのページの文章のライセンスは基本的にCC BY-SA 4.0で、適切なクレジットの表示・ライセンスの継承が必要になる⁠⁠。

イーロンマスク氏は、Grokpediaがオープンソースであるため、利用には制限がないことを強調している(ここでのオープンソースは、ページ内容の利用ライセンスを指していると思われる⁠。


Grokpediaの使い方は以下のとおり。

トップページでは検索ボックスのみが表示されている(検索ボックスは、どのページ上でもCtrl+Kで呼び出せる⁠⁠。

調べたい用語を検索すると、その用語を説明したページにアクセスできる。複数候補がある場合には、その一覧ページがまずは表示される。

Wikipediaと大きく異なる点として、脚注をクリックすると、ページ内の脚注には遷移せず、脚注が言及しているリンク先のページに直接遷移することが挙げられる。

用語の説明ページで文字列を選択すると、⁠Copy」⁠Ask Grok」⁠It's Wrong」の3つのメニューが表示される。

「Ask Grok」は、選択した文字列についてGrokに尋ねたいときに利用する。その文字列に対して何を尋ねたいかを入力するダイアログが表示される。

質問を送信するとGrokのサイトに遷移する。自動的にGrokpediaのURLと選択した引用文、質問内容がプロンプトとして与えられ、Grokはその情報をもとに回答を生成する。

「It's Wrong」は、選択した文字列が間違っていることを報告して改善するためのもの(この報告には、サインインが必要⁠⁠。

選択すると「Help us improve Grokipedia(Grokipediaの改善に協力してください⁠⁠」というダイアログが表示される。選択した文字列が記載されている状態で開くので、なにが間違っているかを記述することになる(ソースのURLを付けるのが望ましいことが言及されている⁠⁠。

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