iOSDC Japan 2025とは
iOSDC Japan 2025はiOS関連技術をコアのテーマとしたソフトウェア技術者のためのカンファレンスです。日本中、世界中から公募した知的好奇心を刺激するトークの他にも、パンフレットに掲載された技術記事、懇親会など、初心者から上級者まで楽しめるコンテンツが用意されています。
今回で第10回となるiOSDC Japan 2025は2025年9月19日
このレポートでは昨年初めてiOSDC Japanにスタッフとして参加し、今年初めてルーキーズLTにスピーカーとして登壇した私

オリジナルパンフレット
通常のトークの他に

年々分厚くなっているパンフレットですが、今年初めて、パンフレット内に掲載されているタイムテーブルが分離できるようになりました! これにより、重いパンフレットを持ち運ばなくてもタイムテーブルが確認できるようになりました。

Swiftコードバトル
昨年に引き続き、day0では
本戦ではプレイヤーが実際に試行錯誤しながらコードの文字数を削っている様子がリアルタイムでスクリーンに投影されており、コードが短くなるたびに観客からの歓声につつまれ盛り上がっていました。
決勝戦では今年のiOSDC Japanのロゴを表すという問題が出題されました。Xcodeの機能を駆使し、パターンを見つけ文字列を使用し、圧縮するという技を使用し、去年のリベンジを果たしたkntk

スポンサーブース
今年は80社がスポンサーとして協賛し、そのうちの47社がスポンサーブースを出展しました。ミニゲームやクイズを出題しているブース、実際にプロダクトを触りながら担当の方と交流できるブースなど、さまざまな企画をしているブースがあり、双方向のコミュニケーションを楽しめる場となっていました。

トークセッション
トークセッションはトラックA〜Dの4つの会場に分かれ、レギュラートーク・
その中でも個人的に印象的だったトークをいくつか紹介します。
iOSDJ2025 for the 10th anniversary
day0 オープニング後すぐのトークとして、Hiromu Tsuruta氏

iOSDC Japan 2025が10回目という記念すべき節目を祝うために、トーク冒頭でStream Deckを使ったDJが繰り広げられ、会場は大盛り上がりを見せました。
その後はSwiftでStream Deckのプラグインを作る方法についての技術的な解説が行われました。StreamDeckPluginというライブラリを使うことで、Swiftで書いたプラグインの実行が可能になることが紹介されました。SwiftでStream Deckのようなデバイスを動かすという知見があまりなかったので、面白かったです。
カスタムUIを作る覚悟
day1のトークからは、まつじ氏

Appleが提供するAPIにはない表現で実現されたUIのことをカスタムUIと呼びます。標準APIではなくカスタムUIを実装する場合は、アクセシビリティ・
カスタムUIにした場合に
トークを聞いた参加者からは
「iPhoneのマイナンバーカード」のすべて
day2のトークからは、Daiki Matsudate氏

デジタル身分証の規格であるISO/
トークを聞くなかで、対面で本人確認を行うID Verifier APIとアプリ内で本人確認を行うVerify with Wallet APIの2つのAPIの使用用途の違いや具体的な実装方法を理解することができ、実際にアプリに導入するイメージが沸きました。また、Androidでも2026年にmdoc対応予定であることを初めて知り、両OSでのiPhoneのマイナンバーカードを使用した本人確認の導入が進むのが楽しみです。
LT大会
iOSDC Japan 2025の醍醐味でもあるLT大会が今年も開催されました。day1にはiOSDC Japanに初登壇するスピーカー限定の
day1 ルーキーズLT大会
day1にはルーキーズLT大会が開催されました。
iOSDC Japanの登壇はハードルが高いと思われる人は、ルーキーズLT大会から登壇してみるのもおすすめです。ルーキーズLTに採択されたスピーカー向けに
私も今年ルーキーズLTで登壇したのですが、そこでアドバイスをもらったことで自信を持って登壇できました。また、ルーキーズLT登壇予定のスピーカーの方々と事前に仲良くなれたのはとても心強かったです。

day2 LT大会
day2にはLT大会が開催されました。
今年はなんとアプリ内課金の話が5連続で発表され、アプリ内課金の実装を知ることができて面白かったです。その他にも、さまざまな知識を凝縮したLTが5分に詰め込まれており、幅広い知見を広めることができました。

なお、入場時に配布されたペンライトを持った観客で会場が埋め尽くされており、一瞬ライブ会場に来たのかと錯覚するほどでした。残り時間が30秒を切ったタイミングで、緊迫した音楽とともにスクリーンに
10周年ならではの取り組み
お菓子・

また、10種類の過去のiOSDC Japanのロゴが並んでいるパーカーを作成しました。スピーカーやスポンサーブースを回ってスタンプを集めると引くことができる抽選の景品として配られました。ロゴ入りのパーカーを見た参加者からは

おわりに
今年のiOSDC Japan 2025は、10周年にふさわしく大盛り上がりを見せ、盛況のうちに閉幕しました。それも参加していただいた皆さんのおかげです。改めて、iOSDC Japan 2025に関わってくださった参加者、スピーカー、スポンサー、スタッフなどさまざまな形でご参加いただいた皆さん、ありがとうございました。
今回iOSDC Japanのスタッフとして多くの方々と話して、iOSエンジニアだけではなく、学生の方、iOSエンジニアを目指している方、デザイナーやiOS技術に興味がある方など、さまざまなバックグラウンドの方々が参加していると感じました。
来年もまた皆さんと一緒に最高なiOSDC Japanを作り上げられることを心から楽しみにしています!
