PyTorch 2.9リリース⁠パフォーマンスアップ⁠Wheel VariantサポートをROCm⁠XPU⁠CUDA 13に拡大

PyTorch Foundationは2025年10月15日、同組織が開発を進めるオープンソースのディープラーニングフレームワークPyTorchの新バージョンPyTorch 2.9をリリースした。

PyTorchはPythonベースの機械学習ライブラリとAPIを組み合わせたディープラーニングモデル構築のためのオープンソースのフレームワーク。とくにCPU、GPU、およびカスタムハードウェアによるアクセラレーションに最適化されているのが特徴。

PyTorch 2.9の主な特徴は以下の通り。

  • サードパーティ製C++/CUDA拡張機能向けの安定版libtorch ABIのアップデート
  • マルチGPUカーネルのプログラミングを容易にする「PyTorch Symmetric Memory」の採用
  • torch.compileにおいて、グラフの中断時にエラーと再開を自由に切り替える機能
  • Pythonパッケージング「Wheel Variant」のサポートをROCm、XPU、CUDA 13に拡張
  • Intel GPUでのFlexAttentionプログラミングモデルの有効化
  • X86 CPUにおけるFlexAttentionにもとづくフラッシュデコードの最適化
  • Armプラットフォーム上のパフォーマンスとテストカバレッジ改善と最適化
  • サポートされているすべてのCUDAバージョンでLinux aarch64バイナリホイールビルドの有効化

PyTorch 2.9の入手、インストールはPyTorch Foundationのチュートリアルを参照。

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