Google AI Studio⁠ビルドモードでAIアプリをVibe Codingするための新しいUXを提供

Googleは2025年10月21日、Google AI Studioにおいて、Vibe CodingでAIアプリを作成するための新しいユーザーエクスペリエンス(UX)を提供開始した。

Google AI StudioのBuildモードでは、プロンプトを入力することでVibe Codingできる機能を提供していたが、今回、プロンプト入力欄の下部に「Supercharge your apps with AI」⁠AIを活用してアプリを強化)というタイトルで、以下のカードが用意された。作りたいアプリのプロンプトを書く際に必要なカードを選択することで、そのプロンプトに添付できるようになった。

  • Nano banana powered app(Nano bananaを利用したアプリの作成)
    写真編集機能を追加。テキスト入力だけでオブジェクト追加、背景除去、スタイル変更を可能にする。
  • Create conversational voice apps(会話型音声アプリの作成)
    Gemini Live API を使い、音声による会話体験をアプリに組み込む。
  • Animate images with Veo(画像をVeoでアニメーション化)
    Veo 3を用いて画像を動的化。製品写真の動画広告を制作したり、キャラクター画像をアニメーション化する。
  • Use Google Search data(Google検索のデータ使用)
    検索結果に接続し、最新ニュースへの言及や事実確認を行うエージェントを構築する。
  • Use Google Maps data(Googleマップのデータ使用)
    Googleマップ情報に接続し、場所・経路・方向情報を取得するエージェントを構築する。
  • Generate images with a prompt(プロンプトで画像生成)
    テキストプロンプトから高品質画像を生成し、ブログ用ヘッダーやコンセプトアートに活用する。
  • Gemini intelligence in your app(Geminiの知能をアプリに埋め込み)
    コンテンツ分析や編集など多様なタスクを実行可能にする。
  • AI powered chatbot(AI搭載チャットボット)
    会話文脈を保持するチャットボットを追加し、多数のステップを踏む予約やトラブルシューティングの支援に適用する。
  • Prompt based video generation(プロンプトベースの動画生成)
    ブログ記事・スクリプト・商品説明などから短い動画クリップを生成する。
  • Control image aspect ratios(画像のアスペクト比制御)
    生成画像の縦横比を細かく制御し、縦型壁紙や横長バナー向けの最適サイズを作成する。
  • Analyze images(画像解析)
    レシート、メニュー、チャートなどの写真からデータ抽出、翻訳、要約を即時提供する。
  • Fast AI responses(高速でAI応答)
    2.5 Flash-Liteを使い高速な応答を実現する(即時補完や臨場感ある対話用途⁠⁠。
  • Video understanding(動画理解)
    動画から重要部分を特定し、要約・フラッシュカード・マーケ用ハイライトを生成する。
  • Transcribe audio(音声文字起こし)
    音声をリアルタイム文字起こしする。
  • Think more when needed(必要時に深く思考)
    ⁠Thinking Mode⁠を有効化し、複雑な問い合わせに対応するため思考時間を確保する。
  • Generate speech(音声生成)
    テキスト読み上げ機能を追加し、記事朗読、音声ナビゲーション、音声アシスタントを実現する。

プロンプトを書いて「Build」ボタンを押せば、自動的にコードを生成し、ウェブアプリを構築してくれる。なお、ビルドモードのデフォルト設定では、モデルとしてGemini 2.5 Pro、利用されるフレームワークとしてReact(TypeScript)が選択されている。フレームワークはAngular(TypeScript)も選択できる。将来的にはさらに多くのフレームワークに対応する予定のようだ

またBuild中は、Geminiが新しい機能やAPI統合などについてコンテキストに応じた提案を生成し、プロジェクトを強化できるようになったとのこと。

プロンプト入力欄に「I'm feeling lucky」ボタンがあるが、このボタンを押すと「Supercharge your apps with AI」のカードを使ったプロンプトの事例が候補として入力される[1]


以下は参考として、⁠Gemini intelligence in your app」を使って、簡単なプロンプトで文章校正ツールを作成してみたもの。

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