「Zorin OS 18」Windows 10サポート終了の10/14にリリース⁠2日間で10万ダウンロード突破

アイルランドのZorin Groupは2025年10月14日、同社が開発するUbuntuベースのデスクトップOS(Linuxディストリビューション)⁠Zorin OS」の最新バージョン「Zorin OS 18」をリリースした。

Zorin OSはWindowsやmacOSに置き換わる位置づけとなるよう開発されている。デスクトップのGUIはWindowsやmacOSのユーザにも違和感なく使えるようなデスクトップテーマが用意され、好みによって切り替えることができる。ファイルブラウザやカレンダー、メールアプリ等の基本的なアプリもデフォルトで使用可能。Zorin OS 18ではこれをさらに洗練させ、デフォルトのテーマではより丸みを帯びた外観に刷新された。

Zorin OS 18のデスクトップ画面
Zorin OS 18のデスクトップ画面

また、⁠Web Apps」ツールを使うと、プログレッシブWebアプリのようなWebサイトをデスクトップアプリに変換できる。作成したWebアプリはスタートメニューに表示され、ネイティブアプリケーションと同じように使用可能。

Web AppsツールはWebブラウザのバックエンドとして統合することができ、各Webアプリ内での操作をカスタマイズすることも可能。このため、Microsoft Office 365やGoogle Docs、Adobe PhotoshopなどのWebアプリをデスクトップからシームレスに実行できるようになる。

Web Appsツール
Web Appsツール

さらにZorin OS 18では、組み込みのオンラインアカウント機能にMicrosoftのOneDriveファイル統合機能が追加されている。専用の設定アプリからOneDriveのログイン情報を入力することで、ファイルブラウザアプリのサイドバーからOneDriveファイルを直接参照/管理できるようになる。

このほか、Windowsから移行するユーザ向けに、人気のあるWindowsアプリのインストーラーファイルを検出し、Windows専用アプリの代替としてZorin OS上で実行できるアプリケーションを提案できるようになった。たとえばMicrosoft OfficeなどのアプリのWindowsインストーラーを起動すると、Zorin OSはダイアログを表示し、Webアプリ、あるいはソフトウェアストアから入手できるネイティブLinux版を提案し、そのアプリの最適な使い方を案内する。現在170以上のWindowsアプリに対応しているとのこと。

こうした新機能を備えたZorin OS 18をWindows 10サポートが終了する10月14日にリリースしたことが注目を集め、Zorin OS 18のダウンロード数はリリース後2日間で10万を超えたとのこと。ダウンロードの72%以上がWindowsからのアクセスで、Zorin OSリリース後最大の立ち上がりとなった。

Zorin OS 18は基本機能のみフリー版である「Core⁠⁠、学生向けフリー版の「Education⁠⁠、そして各種テーマやアプリケーションが充実した有料版(8,888円)である「Pro」の3種のパッケージが用意されている。いずれもZorin OSのサイトからダウンロード/入手が可能

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