Kiro v0.5.0リリース⁠リモートMCPサーバー⁠AGENTS.mdをサポート

AWSは2025年10月30日、AIエージェント型IDEの新バージョン「Kiro v0.5.0」をリリースした。

Kiroのエージェントはこれまでローカルで実行されるMCPサーバーを利用していたが、 v0.5.0からリモートのMCPサーバーをサポートし、プロトコルもローカルに接続する場合に使用するstdioではなくStreamable HTTPで接続できるようになった。接続は簡単で、KiroのコントロールパネルからMCPサーバセクションに移動し、接続したいサーバー設定を追加すると、目的のサーバー認証のポップアップが表示される。さらに、Kiroからセキュアな環境で利用できるリモートMCPサーバーディレクトリも用意され、ワンクリックでサーバーの追加が可能。

Kiro v0.5.0このほかの主な特徴は以下の通り。

  • Kiroの動作パターンやライブラリ、標準などを規定するステアリングルールを、個別ではなくすべてのワークスペースに一括で定義できる「グローバルステアリングルール」が適用可能となった。
  • ガイドライン、コーディング標準、アーキテクチャパターンを定義するAGENTS.mdをサポート。AGENTS.mdファイルを設定されたステアリングファイルの場所、またはワークスペースのルートフォルダやサブフォルダに追加すると、ワークスペースのステアリングファイルとして認識される。
  • MCPサーバー構成で環境変数が使用可能に。環境に応じた柔軟なセットアップが可能となる。
  • ファイルをコンテキストに追加する際に特定の参照行範囲を指定できるようになった。エージェントに不必要な情報を与えず認識させる内容を正確に制御、より集中的な実装が可能となる。
  • エージェントフックのシーケンシャル実行、パターンベースの信頼できるコマンドのみの実行承認、MCP JSONファイルの解析と検証の改善など、エージェントワークフローを改善。

Kiro v0.5.0はLinux、macOS、Windows版のインストーラをダウンロードページから入手、インストールし、AWSシングルサインオン認証などを使ってログインすることで使用を開始できる。2025年10月からウェイティングリストへの登録なしで利用できるようになった。また10月1日に利用料金が改定され、月50クレジット[1]まで無料で利用可能なフリープランのほか、利用できるクレジットの量によって複数の料金プランが用意されている。詳しくはPricingのページを参照。

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