Storybook開発コミュニティは2025年10月28日、UIフロントエンド開発環境Storybookの最新バージョンStorybook 10をリリースした。
Storybook 10 is here!
— Storybook (@storybookjs) November 4, 2025
✂️ ESM-only (the only breaking change!)
🧩 Module automocking for easier testing
🏭 Typesafe CSF factories Preview for React
💫 UI editing and sharing optimizations
🏷️ Tag filtering exclusion for sidebar management
🔀 Svelte async component support pic.twitter. com/ bnjMZSddPk
Storybookはフロンエンド開発におけるUIコンポーネントやページを個別に構築するためのオープンソースの作業環境。Storybookのコードでは、これまでCommonJSとESM
Storybook 10のその他の主な特徴は以下の通り。
- テストを容易にするモジュールの自動モッキング
- Vitestの協力により、テスト時にモジュールをモックするユーティリティsb.
mockを改良し、開発ビルドと静的な本番ビルドの両方で利用できるようになった。 - React向けタイプセーフなCSFファクトリーのプレビュー
- Component Story Format
(CSF) の次期バージョンで、タイプセーフ、エルゴノミクス、自動補完機能を向上させたCSFファクトリー (CSF Factories) をテスト段階からプレビューに昇格。CSFファクトリーは現在Reactのみで利用可能で、10. xでVue、Angular、Web コンポーネントファクトリーがサポートされる予定。 - UI編集と共有の最適化
- モバイル端末でコンポーネントがどのように表示されるか簡単に確認できるよう、共有メニューにQRコードが表示されアクセスできたり、今編集しているストーリーを右クリックメニューから別のエディタで開いて編集するといった編集、共有機能が強化された。
- タグフィルタリングの除外と設定
- 成熟度の異なる段階にあるコンポーネントや、異なるチームが所有するコンポーネントが混在する大規模なStorybookを管理しやすくするため、ストーリーにタグを追加した。新しい
「Exclusion (除外)」タグにより選択したタグに基づいてストーリーを除外できる。また 「Configuration (設定)」タグでデフォルトのUIの状況を設定することができる。
新規プロジェクトでStorybook 10を試したい場合はnpm create storybook@latestで導入でき、既存のStorybookプロジェクトでは以下のコマンドから自動移行ウィザードを使用してアップグレードできる。
npx storybook@latest upgrade
詳しくはStorybook 10に移行するためのマイグレーションガイドを参照。